ニュービートル ATF交換&ストレイナー交換
2016年7月6日VWニュービートル ATF交換依頼です。
最近になりギヤが変わらずに変速しないときがあるという症状で入庫しました。
オーナー様に問診すると、症状的には頻度はまだ少なく、たまになるそうです。
ニュービートルやゴルフ4で多い症状ですね。
ATFの無交換による長年の使用により、ATFが劣化し内部の電磁バルブなどが熱を持ち損傷したり
流動性が悪くなりクラッチ版の滑りなどを起こすのが原因
まずはATのオイルパンを外し、オイルパンの底にたまった金属粉などを取り除き綺麗にします。
そしてATFストレイナーを新品に交換
状況が酷いクルマの場合はさらに電磁バルブなどが組み込まれているバルブボディを分解し、綺麗にするのですが今回の車両はそこまでコンディションが悪くないのでそこまではしません。
毎回作業して思うのはATFを交換しない人はまだまだ多いという現実ですね。
昔に比べて交換する人は増えたものの、交換する人の多くはATの調子が悪くなったときなどの状況が多いです。
さて作業は新しいATFを注入して試運転。
しばらく試運転して、またオイルパンからATFを抜き、新しいATFを再度注入
これを3回ほど繰り返します。
そうしてトルクコンバーターなど内部のオイルを巡回させて、少しづつ新しいオイルに入れ替えていきます。
なぜにこんな面倒なことをするかというと、一気に新しいATFにしてしまうと滑りを増長させてしまったりする可能性があるので徐々に新しくする方安全だからです。
試運転していると段々とギヤの切り替わりがスムーズになっていくのを感じます
変速ショックなどの違和感がなくとても乗り心地がいい状況になりました
最後にテスターにて異常がないか診断して作業は終了です。