アルファロメオ159 ミッション異常 クラッチ交換
2019年2月15日みよし市のM様のアルファロメオ159の入庫
走行中にセレシステム異常の警告灯が点灯しギヤの切り替わりができなくなるということでごライン店頂きました。
中古で購入されまだ半年ちょっとだそうです。
走行キロは70000kmちょっと走った車両です。
まずはテスターにて異常コードの診断から。
しっかりと異常コード拾っています
見るとどううやらクラッチがダメなときに拾う信号が確認出来ますね。
一度異常コードをすべて消去し、クリアな状態でミッション操作をしてみます。
軽く店の周りをクルッと1周
再度異常コードを確認すると同じ信号を拾っている。
間違いなくクラッチの摩耗が原因だろう。
オーナー様に状況報告し、クラッチの交換必要なことをお伝えすると、走行が70000kmでもクラッチがダメになるものなのかという質問を頂いた。
その気持ち痛いほど理解できます。
普通はそんな走行キロでクラッチなんてダメになりませんよね。
でもこの159やブレラはなるんです。
当方も最初の1台目を作業するときは半信半疑で作業しました。
が、作業してみてわった。
ダメになります。
すべての159やブレラがそうなわけでもなさそうですが、オーナー様の乗り方や、日頃のメンテナンス状況にもよるのでしょうか。
1部の車両で交換時期が早い個体があります。
オーナー様の確認を得て、ミッション降ろします
中は真っ黒、クラッチディスクの削れたカスがいっぱいです。
パッと見たところ違和感を感じないでしょうが・・・・・
取り外すと
はい。クラッチディスクつるつるですね。
写真では分かり難いかもですが、スリットがほぼ消えかかっています。
これはまだ良い方です
酷い車両はクラッチディスクの材質を削り落として、フライホイールまで交換しなくていけない車両もありました。
こちらが新品のクラッチディスク。
スリットの深さが違います。
もちろんクラッチベアリングも交換
手で回してもガラガラ音が出始めています。
新品を取り付けた図
綺麗ですね~
毎回こんな作業ばかりしているので日ごとに作業のスピードも上がります。
手慣れたものです。
ちなみにセレのオイルも真っ黒です。
チャ色の濃い色になってますね。
こちらもすべて抜き換えて新しいセレオイルに交換します。
走行キロが10万キロを超える車両等にはできればアキュムレーター等の交換もおススメしますね。
こちらも圧力が弱くなって本来の機能を果たさなくなっているものがあります。
今回はアキュムレーターはそのままで交換作業を終了しました。
全てを組み付け後、テスターにてキャリブレーションして試運転。
ギヤの切り替わりや、足回りのガタ等が無いことを確認
再度テスターにて異常がないことを確認して作業は終了です
これでスムーズにドライブすることができますね。