クライスラー イプシロン デュアロジック修理&水漏れ
2019年4月16日愛西市のK様のクライスラーイプシロンの入庫です
中古車で購入され、ずっと購入店で整備等をしていたそうです。
がしかし、デュアロジックが不調になり、変速せず、Nレンジからギヤ入らずという状態になったということでした。
Dに持っていったところデュアロジックのCPUを交換しないとダメだと診断され、かなり高額な見積もりを提示されたそうです。
金額が金額だったので即答せずに帰宅し、ネットで検索し当社を見つけられたという事でした。
オーナー様の話をお聞きすると走行は29000kmで、女性のオーナー様です。
29000kmくらいでCPUがダメになるとはあまり考えにくい
確かにトラブルの多い国のクルマなので無くはない話ではないが、さすがにまだ高年式の車両がいきなりCPUがダメにはならないだろう。
もしCPUがダメになっているのなら、テスター機自体もアクセスできないはずなのだが・・・と思う。
入庫しまずテスター診断
テスターはスムーズにデュアロジックのCPUにアクセスできる。
フォルトは1つだけ拾っていた。
クラッチの許容範囲外というもの。
おそらくはデュアロジックオイルが不足し、それにより動きが悪いのではないだろうか。
デュアロジックのタンクを見てみると、オイルが戻ってきている状態でこれだけのオイルしか入っていない。
油圧が上がりオイルが循環するとタンクの半分以下くらいの量になってしまう。
やはりデュアロジックオイルの不足のようだ。
ともかく真っ黒になっているデュアロジックオイルを交換し綺麗にする。
分かり難いかもだが、綺麗に交換した後の図
デュアロジックオイルを交換する際に別に気になった箇所がある
冷却水の漏れだ。
かなりの漏れでほっておけない状況になっている
タービンに行くホースの継ぎ目から漏れているようだ
ホースバンドが輸入車独特のバンドなので、これを通常のホースバンドに交換
水漏れも修理しておく。
するとさらに気になる点が。
バッテリーが固定されていない・・・・・・
いったいどんなお店で整備をしていたのだろうか。
バッテリーがフリーになっていて普通に動いてしまう。
こちらもついでなのでちゃんと固定し、動かないようにしておいた。
すべての作業が完了した後でキャリブレーションを行い試運転
ギヤの切り替わりや、変速具合糖衣錠が無いことを確認
オーナー様にご連絡し、これでしばらく様子を見ながら乗っていただくことにした
おそらく異常は出ないはずである。