アルファロメオ 159SW エンジン不調
2020年10月4日滋賀県のT様のアルファロメオ159SWの入庫です
エンジンチェックランプが点灯し、ご自身でスパークプラグ、ダイレクトイグニッションを交換したらエンジンがものすごく調子が悪くなり、チェックランプが色々点灯してしまったということでレッカー搬送されてきました。
ちなみに車両は3.2のV6です。
入庫後エンジンを始動してみると確かにエンジンチェックランプだけではなく、その他のチェックランプも数多く点灯している
そしてなによりハンチングが酷く、アクセルを踏んでもエンジンは吹き上がらず、走行もできない。
これはやっちまったって感じかもですね
素人さんが工賃をケチって大事になることはよくあることです。
しかもこの車両はV6なのでスパークプラグ等を交換するにはインテークマニホールド等を外さなくてはいけません。
その他諸々取り外すパーツも多く面倒な作業です。
組み付ける際に配線を噛んでしまっていることや、最悪はインテークマニホールドの中に小さなネジやボルトなどを異物を知らない間に落としてしまっていたらエンジンはおしまいです。
今回は一応エンジンはかかり、回るので異物の混入ではなさそうなので取りあえずは安心。
あとは配線等を噛んでしまいショートしてしまって運悪くCPUが破損ってなこともある。
取り合えずはオーナー様が行ったという作業をもう一度こちらでやり直して配線の噛みこみ、カプラーの接続など順番に確認するしかない
作業に入る前にテスターにて診断
そうするとエンジンのフォルトが20項目くらい拾っている。
とてつもない量のエラーコードです
消去してもエンジン再始動で状況は変わらずでした。
まずは中央に鎮座しているマニホールドを取り外します
順次配線等を確認しながら取り外していきます。
幸いにも配線の噛みこみはありませんでした。
あとは順番に元に戻していきます
一つ一つを丁寧にかつ確実にチェックしながら作業を行っていきます。
いつもだともっと早く作業できるのですが、こういった事例の場合はより時間を要しながら作業を行います。
カプラーの接続部もしっかりとカッチっと音がすることを確認しながら組み付けます。
すべて組み終ったらテスターにてフォルトコードを先に消去
そしてエンジンを始動させます
おっ!問題なくエンジン回っています
ハンチングも無し、チェックランプも点灯しません。
しばらくアイドリングで様子見
特に問題なさそうなので試に試運転してみます。
加速もでき、アクセルも反応してくれています。
20分くらいの試運転でチェックランプの点灯はなし。
再度テスター診断を行いますがフォルトコードは拾っていません。
オーナー様に状況報告し、しばらくは様子見でオーナー様に乗っていただくことに。
わずかな工賃をケチったばかりにそれ以上の工賃がかかる事例となりました。
皆様もお気を付けくださいね。