フィアット500 ミッション不良 クラッチ交換
2021年2月1日三重県桑名市のU様のフィアット500の入庫です。
ミッション不良で走行不可能。
レッカー搬送されてきました。
こちらは昨日のパンダと違い、エンジン始動しても異音等はありません。
ですがギヤはNレンジのまま。
逆にこういう症状の方が原因がこの時点ではっきりしないので面倒です。
ともかくまずはテスターにて診断してきましょう。
テスター診断ではクラッチの異常を拾っています。
センサー類は大丈夫そうですね。
デュアロジックポンプも作動しているようです。
なのにどうしてギヤが入らない?
そう単純にクラッチが限界値を超えているからです。
走行は10万キロを超えているのでボチボチ交換時期だったのでしょう。
もともとデュアロジックは独特な乗り心地で、ミッションの変速も独特
なのでオーナー様自身は長く乗っている間にこんなものだろうっと思ってしまうんですね。
そして気が付けばクラッチはすり減っており、変速どころか、クラッチがすべってしまうのだ
今日もまたまたクラッチ交換ですね~
ミッション降ろしました。
昨日のパンダと違うのはベアリングは破損していないので、ちゃんと原形をとどめています。
ちょっとピンボケですみません。
デジカメの調子悪し・・・・( ゚Д゚)
クラッチカバーもダメージはありません。
デュアロジックオイルは御覧のように汚れているので洗浄してデュアロジックオイルを抜き替えます。
せっかくミッション降りてるんですから綺麗にしないのはもったいないですよね。
クラッチカバーとクラッチディスクを新品に交換。
もちろんベアリングも交換し、ちゃんとグリスアップして動きもよくしておきます。
あとはミッションを元に戻し組付けていきます。
ミッション取付後、テスターにてキャリブレーションを行います。
そしてエンジン始動をして再度テスターにてキャリブレーション。
その後試運転を行い違和感や不具合がない事を確認
ちゃんと変速し、スムーズに走ってくれます。
試運転後、再度テスターにて診断を行い問題がない事を確認して作業は終了です。