アルファロメオ147 タイミングベルト切れ エンジン載替え
2021年2月14日大垣市のB様のアルファロメオ147の入庫です
エンジンが走行中に突然止まって不動ということで入庫してきました。
当社のユーザー様ではないオーナー様です
今まではDや、普通の街工場さんで整備や車検と行っていたそうです。
ちなみに昨年に車検を受けたばかりだとか。
走行は55000km台です
いつもの自動車屋さんに入庫させようとしたら「うちでは無理だから」と言われたそうです。”(-“”-)”マジですか~
そんなこと言っちゃうんですね。
そこでネットで当社を見つけられそのままレッカー搬送で入庫という感じです。
入庫後エンジンかけてみるとやはりかかりません。
セルのまわり方や、エンジンのまわり方と音がもう完全にタイミングベルトが切れている音です。
オーナー様にはある程度覚悟はしておいてくださいとお伝えしてありますが、もう間違いないです。
ちなみにまだタイミングベルトは交換していないとのこと。
なぜ交換してないのですか?とお尋ねしたら衝撃の一言「知らなかった」
えぇ~~~
知らなかった?車検の時に自動車屋さんに聞かれませんでしたか?
「言われていない」という。
あぁ~~そうですか・・・・困りましたね((+_+))
取りあえずタイミングベルトカバーを取り外してタイミングベルトの状態を目視しましょう。
ほら、切れてるじゃん。
もうボロボロになって、しかも切れたタイベルがカムとかに絡まってるし。
これはひどい。
原因はこいつですね。
タイミングベルトのアイドルプーリー
これが破損してます
おそらくはベアリングがダメになり、ダメになったままタイベルは回り続けるので熱を持ってプーリーのプラスチックの部分が割れてしったのだろう。
こうなるともう高額な修理になります。
オーナー様に相談。どうしますか?
ぶっちゃけ147であればもう廃車ですよ・・・
何とか安く修理できませんか?
無理です。修理してたらとんでもない額になりますよ。
どうしてもというなら中古のエンジンに載せ替えるのが一番安いですよ。
そうするとオーナー様は「中古のエンジンに載せ替えでお願いします」と。
( ゚Д゚)キー 本気ですか?
「車買い替えるより安いなら」と。
わかりました。
では何とかしましょう。
程度の良い中古のエンジンを確保しました。
エンジン載せ替えしていきます。
載せ替える前にタイミングベルト・ウォーターポンプなど消耗品は交換
そしてついでにセレのアクチュエーターもオーバーホールしてしまします。
あとはエンジンを載せるだけ~
そんな難しい事ではないです。
エンジン乗せた後は油脂類を補充して、配線等を元に戻します。
そしていよいよ緊張の一瞬
エンジン始動です。ブ~~~~ン!!
気持ちよくエンジン始動。
しばらくアイドリングで放置。
ここでいったんエンジンを止めてエンジンオイル・オイルフィルターを交換
そして再びエンジン始動
冷却水のエア抜きを行い、クラッチのキャリブレーションも行った後に試運転を行います。
足回りの異音やガタ、その他の不具合がない事チェック
問題はなさそうです。
2~3日試運転しながら様子を見て問題なければ無事にオーナー様にお返しできそうです。