フィアット500 オーバーヒート 電動ファン&サーモスタット交換
2021年11月2日岐阜市のM様のフィアット500の入庫
走行中に水温異常警告灯が点灯し、エンジンルームから白煙が出たのでクルマを停車したという。
その後エンジンはかかるが、水温の警告灯が点灯したままなのでということで連絡があった。
取りあえず危険そうなので自走はせずにレッカーで搬送して下しという事をお伝えして、そのまま入庫してきました。
到着後エンジンルームを開けてラジエーターサブタンクを確認すると、冷却水がほとんど入っていない。
サーモスタットの下側辺りがかなり冷却水で汚れているので、おそらくはサーモスタットのが損傷したのだろうと推測。
これも定番のトラブルですね。
まずはサーモスタットを交換していく。
純正の新車時に装着されているサーモスタットは、ヒーターコアに繋がるホースのジョイント部分がプラスチックになっているので、ほとんどの500が破損して冷却水漏れになっている。
純正新品を頼んでも同じプラスチック製が届くので、ここは安心の社外品で対応
サーモスタットを取り外して接地面を綺麗にします。
ここを綺麗にしておかないと冷却水漏れの原因になります。
左側が新車時の物、そして右側が社外品です
左側の黒い部分がプラスチックの部分
ここがよく破損して折れていますが、今回は折れはなさそう。
新しいサーモスタットに交換して、冷却水を補充しアイドリングでエア抜きを行いしばらく様子を見ていると、いつまで経っても電動ファンが回らない。
むむむむむ?????
電動ファンのコネクターを外して電圧が来ているか確認すると、電圧はある。
ということは。
電動ファンがダメ?という事になる。
電動ファンのコネクターに直接電圧を送ると、電動ファン回らず。
これで電動ファンの不良確定
電動ファンが回らないために、圧力が上がりサーモスタットから噴き出したのだろう。
電動ファンを新品に交換して、同じようにアイドリングでしばらく放置。
すると電動ファンが回り始めました。
ちゃんと正常に作動しています。
近場を試運転をおこなっても異常なし。
現車両の走行が90000kmオーバーなので致し方ないだろう。
フィアット500のオーナーの皆様要注意ですよ