フィアット500 ミッション不良 クラッチ交換
2023年6月15日三重県のO様のフィアット500の入庫です
ミッション不良にてギヤはいらずということでレッカー搬送されてきました。
車両到着後エンジンを始動させてみるといつものようにギャラギャラギャラと金属が擦れ合う嫌な音がします。
そして焦げくさい臭いもしますね
これは間違いなくクラッチベアリング破損してますね
最近ツインエアーのフィアットのクラッチ交換がめっちゃ多いです
理由はわかりませんが、入庫してきたオーナー様のお話をお聞きしていると、だいたいが買って間(1年以内)もないとか、購入したショップさんに頼んだら作業出来ないと言われたなどの理由が多いですね。
人気のある車種なので街の中古車屋さんで多く販売されていますが、基本国産車と違いますから壊れます。
専門の知識と経験があるからこそフォローできる車種なので、安いからとか、チェーン店だからとか、大手販売店だからとかで購入すると後で痛い目を見ます
ミッショントラブルで入庫してくる9.5割は初見のオーナー様です
当社で販売したオーナー様や管理ユーザー様のトラブル発生率はかなり少ないです
では今回もさっさと作業を行っていきましょう
ミッション降ろしました
写真ピンボケしちゃいました・・・・
やはりクラッチベアリング大破
木っ端微塵になってます
これではクラッチきれませんのでギヤ入りませんね
ほら、ベアリング部分のところが無くなってしまってます
わずかに残る残骸
ミッションケース内にバラバラになったベアリングのパーツが散乱してます。
クラッチカバーもただの金属を押し当てているので傷がついてます
クラッチディスクはどうでしょうか
距離の割には摩耗が激しいですね
デュアロジックのキャリブレーションを定期的に行っていないとクラッチにも負荷がかかるので減りが早くなる場合もあります
ひょっとするとこの車両はキャリブレーションを定期的に行ってはいなかったのかな?
新しいクラッチベアリングを取り付け
クラッチフォークも交換します
そしてもちろんデュアロジックオイルも抜き替えします
クラッチディスク、クラッチカバーも新品に交換完了
あとはミッションを組み付けるだけ
ミション組付け後、ギヤオイルを補充してテスターにてキャリブレーションを行います
キャリブレーション完了後はお決まりの試運転。
異音や違和感がないことを確認し、ギヤの切り替わりなどがスムーズであるかをチェック
問題がなければ戻ってもう一度テスターにてチェックをして作業完了です