アルファロメオ ジュリエッタ ミッション異常・不動 TCTポンプ不良
2024年9月25日名古屋市のY様のアルファロメオ ジュリエッタの入庫です
ミッション異常 ギヤ入らずでレッカー搬送されてきました
入庫後エンジン始動してみるが、ギヤはやはり入りません
もともとDにて整備をしており、何度もミッション異常で整備をしてもらっていたそうです
しかしその度に問題なし、原因不明、再現しないのでわからないと診断されてきたそうです。
そこでオーナー様は業を煮やしてネットで当社を見つけられご連絡をいただきました
一度車両を拝見させていただきましたが、その際テスター診断で拾っていたフォルトは
油圧不良とギヤ異常
その時はTCTオイルの抜き替え等で様子見で少し乗っていただくことにしてもらった
そして1週間くらいして今回ギヤが入らなくなったという連絡をいただきました。
入庫して色々確認していると気が付いた
TCTポンプの作動音がしない
???・・・ん?
なぜだ?
通常だと運転席側のドアを開けた時、イグニッションをONにした時などにTCTポンプが作動してウィーンと音がするのですが、その作動音が全くない
おかしいな。
ヒューズなどを確認してみたが問題はない
TCTポンプが固着でもしているのか?
リフトを上げてポンプを確認しているときに発見した
TCTポンプのコネクターが抜けている
えっ??なにこれ?
抜けている配線をカプラの中に押し込んでみる
そうするとTCTポンプ作動しますね
エンジン始動してギヤを入れてみるとギヤ入ります
なるほど
これで謎がつながった
1週間前に確認したフォルトコードと、今回の配線抜けがつじつまが合います
カプラーに入る配線は通常は配線が抜けないように返しがあり、しっかりと固定されているのですが、今回のジュリエッタのものは見ると返しが無くなっており、配線がスカスカの状態
なので振動などで少しづつ抜けていき、配線の接触不良から配線が抜けて断線上になったのでしょう。
このダメになった配線の端子を修理して改めてカプラに差し込み修理は完了
試運転を1週間くらい繰り返して症状が出ないことを確認して作業完了です
D整備が発見できなかったのか、Dが何かをやらかしたのは不明ですが
こんな事があるのがイタフラ車なので、あながちDが悪いわけではないのかもしれません
オーナー様は原因が分かってスッキリしたといって安心して帰って行かれました