アルファGT 冷却水減り ヘッドガスケット交換
2018年7月25日神戸市のK様のアルファGTの入庫です
ネットで当社を見られご依頼を頂きました。
オーナー様との電話での問診でエンジン始動時にかからないことがあり、その際エンジンが始動すると白煙が出る。
また冷却水が1週間でサブタンク内が空になるということでした。
おそらくヘッドガスケットが抜けてるのでは?
ということでレッカーにて神戸から運ばれてきました。
車輛到着後試運転してみると特には問題なさそうでしたが、エンジン停止後しばらく放置しておくと
冷却水がかなり減っている。
車輛の下には漏れている形跡がないのでこれは間違いなくガスケット抜けてますね。
圧力テスターで圧をかけおくと、しばらくすると圧が抜けてしまう。
何度か圧をかけテストしてみても同じ状態。
スパークプラグを外して燃焼室を覗いてみると、なんと4番にたっぷりと冷却水が溜まっているではないか。
スパークプラグ自体も4番だけが綺麗に燃焼できていない状態だった。
もう完全にヘッドガスケット抜けで決定ですね。
オーナー様に連絡し、ヘッドガスケット交換等の作業が必要である旨を伝え作業の了解を得て早速作業開始です。
単にヘッドガスケット交換といっても行う作業はとてつもなく多く取り外すパーツが非常に多いのです。
ですがこの車両おそらく以前にも何か行っているようで、ボルト等が取り外されたままの状態の箇所がいくつもある。
エンジンの裏側なので一般に人には見えないが、たぶん取り外してそのまま付け忘れているのだろう。
タイミングベルト・マフラー等を取り外し、ようやくヘッドが取り外せる状態になりました。
ヘッドを取り外した状態
見てもらうとわかると思いますが一番右の4番がピストンヘッドのてっぺんが他のピストンに比べると色が変なことに気づかれるだろうか。
エンジン停止後圧が抜け4番に常に冷却水が溜まっていたので、スラッジ等が固着していない感じだ。
取り外したヘッドガスケット。
4番のあたりのガスケットが腐食が進みボロボロになっている。
もはやガスケットの役割をしていない
新しいガスケットを取付し、ピストンの上部を綺麗にした。
4番だけが先ほどの話スラッジが固着していないので綺麗に取り除けて、とても綺麗になってしまった。
その後すべてのパーツを組み付け、エンジンオイルを交換しエンジン始動。
問題なくエンジンが始動することを確認し、再び圧力テスト。
圧が抜けないことを確認しヘッドガスケット交換作業は終了
しかし、オルタネーターの充電不足を発見。
ドライブベルトのテンショナーの不備も発見し、オーナー様に報告
この際だからとすべてを交換し車両は見違えるほど良く走るようになりました。
色々な個所が怪しい車両でしたが、ひとまずはこれにて作業完了です。