シトロエン C5 車検整備
2018年11月29日名古屋市のN様のシトロエン C5の入庫です
車検のご依頼を頂きました。
走行が140000kmと過走行車です。
オーナー様からの依頼だけでもブレーキパッド、オイル漏れ、足回りの異音などもうガタガタじゃないのか?というくらい不具合満載です。
まぁ、ブレーキやランプ類などの消耗パーツの交換位なら大したことはないし、消耗パーツなのである意味仕方がない。
問題はオイル漏れだ。
にじみ程度であればオーナー様曰く今回が最後の車検と言われており、次はクルマの買い替えをお考えだと聞いているので応急処置で対応するのだが、此度のオイル漏れはちょっと酷い。
エンジンを始動させるとポタ、ポタ、とオイルがアンダーカバーから垂れてくる。
これではさすがに車検に通らないし、何より危険だ。
原因を探るとすぐにわかった。
原因はカムのソレノイドバルブだ。
このカムのソレノイドバルブの付け根からオイルがダラダラ流れている。
カムのソレノイドバルブを取り外すと一番上のO-リングが硬化してしまいカチカチ
パッキンの役割を果たしていない。
アルファもそうだが、輸入車のこういったゴムパーツの性能は本当に良くない。
日本製ならこんな酷い状態にはならないだろうなぁ。
困ったことにこのO-リングだけで部品は出ない。
カムソレノイドバルブごとASSYでしか部品供給がない。しかも高額。
よって同じ系で国産の耐油O-リングに交換することにした。
どうせ後2年しか乗らないのだからそこまで金額をかけられないからだ。
O-リング交換後オイル漏れは見事止まった。
やれやれだ。
次はオーナー様からご依頼の足回りの異音。
これもすぐに原因はわかった。
ドライブシャフトブーツが破れそのままの状態でかなりの走行を重ねたせいだろう。
ドライブシャフトからコリコリコリと異音がしている。
こちらもあえて新品と交換は出来そうもないので中古パーツを探して交換。
あとは電気廻り(灯火)が球切れが多いのでこれを交換して車検作業は終了
これで後何とか2年は頑張って走行してくれればいいのだが。