アルファ147 タイベル交換
2016年10月21日神奈川県からお越しのT様のアルファ147の入庫です
わざわざ神奈川からよくお越しいただきました。
今回のご依頼はタイベル交換です。
にしても何故に神奈川から岐阜?
神奈川にも有名なショップは多くあるはずなのに。
と思いながらその疑問は作業完了時まで取っておくことにして早速作業開始です。
いつものように手際よく作業を進めていくと何だか違和感を感じます。
タイベルカバーを外し、クランクぷーりーを外し、タペットカバーを外し、SSTでカムをホールド。
さていよいよバランスベルトを外そうと思った時にその瞬間がやってきました。
バランスベルトが付いていない!(+o+)
あれ?自分の目を疑いましたが、確かについていない。
わかりますか?これ外したのではなく、付けられていなかったんですよ。
そもそもアルファロメオの4気筒車では、バランサーシャフトを使って振動を消しています。
クランクシャフトの振動をバランサーシャフトによって振動を消しています。
レスポンスを重視する人や、ベルト代を惜しむ方は、バランサーベルトを付けない人もたまにいます。
このオーナー様もそうなのかな?っと思い持ち込まれた部品を見てみると新品のバランスベルトがあります。
ということはオーナー様自体はバランスベルトを必要としている人なのでしょう。
様々な疑問が沸き起こりますが新品の部品がある以上取付ていきます。
それともう一つ。
プラグホールにオイルがタンマリと溜まっていました。
タペットカバーパッキンの劣化によるオイル漏れが原因ですね。
は1番ですが3番のあたりまでオイルが溜まっていました。
今回の持込みの部品の中にもタペットカバーパッキンはありませんので古いものを再利用しなくてはいけないのですが
さすがにそのまま取付するとオイルが漏れるのは必定。
もし作業完了後にオイルが漏れているなどとクレームなどつけられても困りますからシールガスケットを塗布して組み付けることに。
ベルトをすべて組み付けたところです。
バランスベルトもちゃんとありますよ。
すべて組み付けエンジン始動!今までバランスベルトがないのでバランスシャフトが動かない状態でしたが、バランスベルトを付けたのでバランスシャフトが動くことにより幾分かエンジン音が静かになった感じです。
賛否のあるバランスシャフト。レースなどをせず普通に街乗りをする人にはやはりバランスベルトは取付をした方がいいと思います。
完成後オーナー様にバランスベルトの件等を報告すると愕然として見えました。
前に作業を依頼したショップに聞いてみると。
オーナー様の意向でバランスベルトを取り外したのではなさそうですね。