アルファロメオ159 ミッション不良 クラッチ交換

アルファロメオ159 ミッション不良 クラッチ交換

2020年10月17日 0 投稿者: 迦楼羅

滋賀県のT様のアルファロメオ159の入庫です
走行中にNレンジになってしまい走行不能になるということでご連絡いただきました。

中古車で購入されたそうで今までは地元の整備工場さんにお世話になっていたそうです。
走行は80000km台
過去にクラッチ整備歴なしということでした。

自走で当社までお越しになるというので危ないのでやめた方が良いですよっとお伝えしたのでがそれでも自走で行くというのでお待ちしておりました。

30分後、ご連絡いただき彦根辺りで不動になってしまったという。
だから言ったのに・・・・

結果レッカー依頼をされ翌日あらためて入庫してきました。

まぁまずはクラッチ交換は必須ですよね。
80000km走行しているのですからクラッチはかなり摩耗しているはず。

オーナー様と相談しまずはクラッチ交換から作業していきます
クラッチを正常な状態に戻したうえでセレシステムのチェックとなります。

ということでミッション降ろしました
ミッションの中はクラッチの削りカスでいっぱいです。

クラッチのオイルも真っ黒
かなり汚い
しかもオイルの量がかなり減っていることも確認できます。

クラッチカバーも錆錆です
そして気になるクラッチディスクはというと・・・

ボロボロです
もうほとんど擦り減ってしまってなくなっています。
あと数日遅ければフライホイールまで削っていたかも

でもそこまで行く前に完全に不動になりますね。


もうヤバいくらいにクラッチディスクダメですよ

新しいクラッチディスクとクラッチカバーに交換
しっかりとSSTでセンターを出さないとダメです

クラッチベアリングも交換です。
ついでに綺麗に清掃もしてクラッチ系のプラスチックパーツも新品に交換していきます。

セレのタンクも綺麗にしてセレオイルも抜き替えします。
セレオイルの交換って意外と皆さんしないので出来ればセレオイルの交換も定期的に行ってほしいですね。

セレポンプやアキュムレーターなどの構成パーツの延命にもつながります。

あとはミッションを元に戻していきます
ミッションを取り付けしらテスターでキャリブレーションを行い、クラッチ調整。

試運転を行い再度テスターで診断
異常がないことを確認
取りあえずはクラッチの摩耗だけだったので良かったです。
でも気になるのはセンサーが1つヤバそうなのと、アキュムレーターが新車時のままのもので妙に錆びているのが気になります。

普通はアキュムレーターが錆錆になっているはずはないので要注意が必要かも。
オーナー様にはその旨お伝えしお車をお返しさせていただきました。