フィアット500 クラッチ交換
2021年2月6日名古屋市のA様のフィアット500の入庫です。
これまたミッション不良の不動ということでレッカー搬送されてきました。
やれやれ( ;∀;) ホントに困ったもんだス。
Dにての見積もりがとてつもなく高額だったということと、詳しく聞いても整備に関する答えが曖昧だったということです。
基本的にデュアロジックシステムのASSY交換とデュアロジックのコンピューター交換いうことで見積もりが出されていました。
症状としてはシフトを入れても反応しない。
稀に1速やRに入るのだが、すぐにNレンジに戻してしまうという状況です。
まずは状況確認と、デュアロジックオイル等の基本的ない事をチェックしていきます。
テスターにて現状拾っているフォルトコードを見てみると、油圧が規定値より高い問い珍しいものを拾っていました。
試しにデュアロジックオイルの交換をしてみます。
タンク内にはオイルは半分以下しか入っていませんでした。
デュアロジックオイル交換をしているときに感じたことはデュアロジックポンプの作動時間が異常に短い。
油圧をテスターにて強制的に下げて、ポンプを作動させても通常よりもかなり作動時間が短いです。
でもテスター上のデュアロジックシステム内の油圧は69barくらいあり、確かに高すぎる。
通常は40~50barくらいです
明らかに高い。
なるほどね
原因はコンピューター等ではなさそうですね。
オーナー様に状況を報告し、デュアロジックポンプとアキュムレーターの交換をお勧めした。
するとオーナー様はついでなのでクラッチも交換しておいてほしいとのこと。
80000km台の走行なのでまだ良さそうではあるが、まとめて作業したほうが工賃は安いのでということですね。
ミッション降りしました。
ベアリング等は大丈夫そうですね。
クラッチディスク等は微妙だが、やっておいた方がよいかもしれない状態だった。
遅かれ早かれということでオーナー様大正解ですね。
新しいクラッチディスク、クラッチカバーを取付。
そしてベアリングも交換です。
デュアロジックの方も、ポンプとアキュムレーターを交換
デュアロジックオイルも完全抜き替えで真っ新です。
あとはミッションを元に戻していくだけ。
ミッション組付け後テスターにて初期設定を行い
エンジン始動。
キャリブレーションを行います。
そしてシフトを入れるとスムーズにギヤ入ります。
OKですね。
試運転して感触を確認。
スムーズにシフトチェンジしますし、ギヤ抜けもありません。
1~3日試運転を繰り返し問題がなければ無事にお返しできそうです。