アルファロメオ ミト ミッション不良・不動
2021年5月9日名古屋市のF様のアルファロメオ ミトの入庫です。
ミッション不良でギヤが入らず、エンジンも始動不能ということでレッカー搬送されてきました。
当社には初めてのオーナー様ですね
おそらくはDにて整備できませんとでも言われたか、かなり高額の見積もりが出されたのではと憶測してます((+_+))
入庫後車両チェック
エンジン不動、ミッションもやはりダメっぽい。
セレのオイルが全く入っておらず。んんんんんんんん?(。´・ω・)?はて?
試しにセレオイルを補充してみてもギヤは作動しません
というよりもPレンジからN・Dレンジに入れても車両が動かない
転がらないのです。
そして気が付いた・・・・・ ミッションの下からオイルがダダ洩れ
さっき補充したセレオイルがダボダボと流れ落ちてる。
あぁぁ~こりゃミッション内部で油圧ベアリングがダメかな?
オーナー様に連絡して少し問診
情況を説明してミッションを降ろすことにします。
ミトやジュリエッタが搭載しているTCT
147や156、159などのシングルクラッチのミッションに比べてめっちゃ重量があります。
比較にならないくらい重い。
It so Heavy!
降ろしたミッションを見ると中はオイルでベタベタです。
クラッチを取り外してみましょう
前側のクラッチを取り外してみました。
後側も取り外していきます
クラッチ取り外してみると、やはりベアリングシリンダーがダメになっています。
焼けついて固着している。
これではオイルが漏れてくるはずですよ。
取り外したベアリングシリンダー
固着しているのわかりますか?
シリンダー部も伸びきってしまい動きません。
幸いにも他の部分への影響はなさそう。
ベアリングシリンダーを交換してクラッチを組んでいきます。
ちなみにTCTの整備を行うにはSSTがないと作業できません
フライホイール(DMF)をリセットしないとただ単にクラッチを交換してもエンジン・ミッション作動しません。
作動しないどころかリセットしないままエンジンを始動させたりすると・・・・
とても恐ろしいことになりますからね。
気を付けてくださいね。
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当社がお答えする義務はありませんので。