アルファロメオ ミト ミッション不良 セレオイル漏れ
2021年5月11日岐阜市のH様のアルファロメオ ミトの入庫です
またまたミトの不動車のレッカー搬送ですよ。
ミッショントラブルでギヤが入らないということです。
重なる時は重なるもので、先日もミトをミッション修理したばかりなのに、またミトだよ・・・。
入庫後チェックするとギヤ入りませんね
セレのオイルもない。
また同じ症状か?
試しにセレオイルを補充してみると
おぉぉ~ギヤ入るじゃないの。
普通に動きますね。
試運転しても特には問題なく走行できます。
ひょっとしてただのオイル不足か?なんて簡単なことではありません。
そもそもセレオイルが減って無くなっていることがおかしいのです。
普通は減らないし、無くならない。
しばらく車両を放置しておくと、ミッションの下がオイルで濡れてます。
やはり漏れてますね。
リフトに入れて漏れている場所を確認します。
あぁぁ~ここですね。
セレのオイルがポタポタと雫を垂らして落ちてきます。
ミッションの側面についている部分から漏れてます
でもここにプラスチックのカバーがついているはずなのにカバーがない
かなり前から漏れていたからカバーが吹っ飛んだのか
むき出しになっています。
ここからオイルが漏れているのでセレオイルが減ってしまいギヤが入らなくなるのです。
ここを交換しなくてはダメ
知らない人はじゃあ簡単だね!なんてお気楽に言うでしょうが
この部分はシャフト状になっておりミッションを降ろさないと交換できないのです。
((+_+))またミッションを降ろす作業か~
という事で覚悟を決めてミッション降ろしました
前にも言いましたがTCTのミッションは非常に重い。
ホントに無茶苦茶重たいんです。
腕に力が入るんでいつも倍は疲れます。
取り外したシャフト
こんなもんオイルが漏れるようなクオリティで作るんじゃないよ!って叫びたくなる。
シャフトを外すにはクラッチベアリングを外さなくてはいけないので、再度組み付けする時にはちゃんと測定値を図っておいて、元に戻さないとミッション作動しません。
最悪はミッション&エンジンがクラッシュすることもあるかもです。
パーツ交換後ミッションを組み付けして、テスターでチェック。
そして試運転を行いスムーズにギヤチェンジすることを確認
セレオイルが漏れないことも確認して作業は完了
あとは数日試運転を繰り返して問題がない事を確認してオーナー様にお返しですね