ランチア イプシロン ミッション不良 不動 クラッチ交換
2021年5月12日名古屋市のS様のランチア イプシロンの入庫です
ミッション不良により不動、ギヤ入らずという事でご連絡をいただきレッカー搬送されてきました。
中古車で購入して乗っていたそうですが、購入店では整備できないと言われたそうです。
（またですか・・・(。´･ω･)）
困ったもんです。
載ってるオーナー様はもっと困っているでしょうね。
購入店が整備できないと言われてしまうと整備難民で彷徨うことになりますからね。
結果ネットで検索という手法にて当社を見つけられるのでなぜか不動車が山のように入庫してきます。
そもそもランチアなんて普通の中古車店では整備できないでしょうから、整備できないクルマを無責任に販売するのはいかがなものかと思ってしまう。
まぁそんな話は置いておいて早速診断します。
エンジン始動するもギヤは全く作動せず。
テスター診断するとフォルトを複数拾っています。
デュアロジックのオイルも少ないですし、汚れも酷い
走行は８００００km台
過去履歴がわからないので微妙ですが、おそらくいはクラッチがダメっぽいですね。
オーナー様と相談しミッションを降ろすことにします。
ミッション降ろしました
ミッションケースの内部はかなり汚れている感じですね
この状態から行くと間違いなくクラッチ減っているでしょうね。
クラッチカバーを取り外して、クラッチを取り外します。
ほら！クラッチズルズルですよ
ほぼクラッチの溝が無くなっています。
これではギヤ入るわけないですよね。
新しいクラッチと、クラッチカバーを取付。
改めて思う。シングルクラッチの作業の楽なこと楽なこと。
先日のミトのTCTに比べたらホントに楽ですわ～。
ベアリングも交換します。
ミッションケース内も綺麗に清掃しておきます。
デュアロジックオイルも交換
抜き替えて綺麗にしておきます。
あとはミッションを組み付けするだけ。
ミッション取付後、テスターにてキャリブレーションを行い調整をします。
さていよいよエンジン始動。ギヤ無事に入ります。
試運転でシフトチェンジのチェック
異音や不具合もない事を確認
試運転から戻り再度テスターでチェック
フォルトを拾っていないことを確認して作業は完了です。
シフトチェンジもスムーズで快適になっていると思います。
