フィアット ニューパンダ タイミングベルト交換
2022年2月7日海津市のT様のフィアット ニューパンダの入庫です
普段お付き合いある自動車屋さんに置いてあったものを格安で購入して車検だけ受けてもらったそうです。
タイミングベルト交換をお願いしたらできないと言われたそうでネットで当社を見つけられご来店いただきました。
走行は126000kmとかなりのクルマ
でも年式を考えれば当然な距離なんですよね。
ニューパンダもパワステモーターやデュアロジックのトラブルが出ると普通の整備工場さんでは対応しきれずに廃車になっていくパターンが多いですよね。
そもそもパーツの金額を考えると、車両価値を上回ってしまう個体もあるので仕方ない。
ではタイミングベルト交換行っていきます
パーツはオーナー様の持ち込みです。
お決まりのタイミングベルトとウォーターポンプしかありません
ドライブベルトやその他ついでに交換が望ましいパーツは無し。
タイミングベルトカバーを外してタイミングベルトを確認すると
かなりベルトの状態は良さげに見えるが、あくまでも見た目だけの判断
いつ交換してどこで作業したのかは不明
タイミングベルトが大丈夫そうでもウォーターポンプが大丈夫かどうかはわからない
タイミングベルトとウォーターポンプは同時交換だからウォーターポンプもそれなりに劣化はしている。
過去経験上タイミングベルト切れの車両の多くはタイミングベルト自体がダメで切れているものはほとんどない。
タイミングベルト切れの多くはアイドラーや、ウォーターポンプの損傷でベルトがコマ飛びしたり、切れいたりしているものが多い。
アイドラーやウォーターポンプのベアリングが劣化・損傷で固着してその上をタイミングベルトが空転するのでベルトが切れたり、ベアリングの損傷で滑落してタイミングベルトが外れるという事が多いですね。
このベアリングの損傷具合は目視では確認できない
タイミングベルトを取り外して、無負荷で回転させて異音や抵抗があるかないかを確認しないといけません。
タイミングベルトとを取り外すというのは、交換しかないのです。
タイミングベルトを再利用は考えられないし、もし再利用となるとかなり勇気がいることになる。
よってイタフラのタイミングベルト交換が早いのはこうしたアイドラーやウォーターポンプのベアリングの劣化損傷が早いという理由が一番なのです。
という事で交換してほしいという依頼なので、過去歴も当社ではわからない車両なので普通にタイミングベルト交換進めるしかないし、それが正解だと思いますね。
前回交換したのはDではないのかな?
合いマークが記されている
ウォーターポンプも交換
シール剤の色から見るとやはりDの作業ではないですね
持ち込まれたウォーターポンプは対策品ではなさそう
良いのだろうか?と思うが持込依頼なので仕方がない
交換完了。
冷却水は持ち込みがなかったので当社の物を使用
冷却水のエア抜きを行って作業は完了です。
ついでにチェックしておいたデュアロジックはかなり危険な状態
でも予算がないので今回はスルー
いつ不動になってもいい状態なのですが・・・・”(-“”-)”
お気を付けくださいとお伝えして無事にお返しいたしました