ルノー カングー 圧縮不良 エンジン載せ替え
2022年7月17日高知県のM様のルノー カングーの入庫です
エンジン不調で入庫してきました
でもなぜに高知から????
ネットで当社を見つけてご連絡をいただきました
内容はDでエンジン不調を見てもっらったそうですが納得できる回答ではなかったようで遥々岐阜までレッカー搬送で運ばれてきた次第です
入庫後チェックすると確かにエンジン不調
1気筒火花が飛んでいないような感じです
まずはテスターにて診断
そうすると3番がミスファイヤーという信号を拾っています
やはり1気筒ダメなんですね
しかし、これくらいならわざわざ岐阜まで運ばれては来ないだろう。
でも整備は順を追って追跡するのが大事
ここは面倒でもダイレクトイグニッションやスパークプラグといった基本をまずは調べてきます。
ダイレクトイグニッションを入れ替えたり、スパークプラグを入れ替えたりとしてみますが症状は変わらず。
ということは火花系は関係ない事はこれで確定。
次は燃料系
各気筒のインジェクターの動きをチェック
こちらも問題なさそうです。
そうすると・・・・・・次は。
圧縮を計測
1番問題なし、2番問題なし、3番圧縮上がらず、4番問題なし
結果3番の圧縮不良で決定ですね。
オーナー様と相談してどうするかを確認
廃車か?オーバーホールか?エンジン載せ替えか?
一番良いのは廃車でクルマの乗り換えです
平成30年式ですが、走行がすでに127000km
修理するにはコスト的にいかがなものか?といったところだが、オーナー様の決断はエンジン載せ替え。
マジですか( ゚Д゚)
というわけで中古エンジンを探して何とか60000km台の物を発見
正直何とか見つけた感じです。
1200ccのエンジンなので数が少ない。
さっそく載せ替え作業進めていきます。
この暑い中なかなか大変です
補機類を移植して、油脂類も全交換
このエンジンはタイミングはチェーン式なのでベルトの交換は必要なし
あとは新しいエンジンを載せるだけ
フランス車は意外とエンジン載せ替えしやすい方なんです
イタ車やドイツ車に比べたら全然楽です。
エンジンを載せて配線類を元に戻していき、エンジンオイルや冷却水を補充
そしていよいよエンジン始動
ブ~~~ン!スムーズにエンジンかかります
載せ替える前の様な違和感もなし
綺麗なエンジン音です
試運転を行い異音や違和感を確認
加速性も問題なし
念のために1週間くらい試運転をして様子見を行います
問題がなければこのまま陸送で高知まで運んでもらいだけですね