アルファロメオ159 シフト不良 ギヤ抜け クラッチ交換

アルファロメオ159 シフト不良 ギヤ抜け クラッチ交換

2022年10月22日 0 投稿者: 迦楼羅

大垣市のF様のアルファロメオ 159の入庫です
走行中にギヤ抜けし、Nになってしまうという事がちょくちょくと起こるという事でご来店いただきました。

まずはテスターで診断をしてみましょう
拾っているフォルトはクラッチ異常等ですね。
でも車両自体のコンピューターは1次的な故障と判断してます
そりゃ今は普通に走行できることの方が多いから1次的な故障と判断しますよね

これはクラッチ異常の前触れです

エンジン再始動したりすると直ぐに走行できるので、オーナー様は意外と大丈夫だと錯覚してしまうケースが多い
たまたまなった場合は本当にたまたまなんですが、毎日なるとか、頻繁になるというのはもうたまたまではない。

クルマがオーナー様に異常を訴えている証拠です
とりあえずクラッチ交換をすることになりますね

リフトに入れてミッションを降ろしました。
クラッチベアリング等は問題はなさそうですね

クラッチカバーは御覧のように押し付けられた跡がクッキリするぐらいになっています。
ではクラッチディスクはどんな感じになっているでしょうか

ほらね!
かなりすり減っている
ここまで擦り減っているとクラッチがすべるので、ギヤが入らずにNに戻しちゃいますよね。

何とか動くうちに修理にこれてセーフでしたよ
あと少しで不動になるところだったと思います

新しいクラッチカバーとクラッチディスクの取り付け

ミッションケースも綺麗に清掃して、新しいクラッチベアリングを取付。

セレオイルも交換します
見てくださいこんなにも汚い色になってしまってます。
これはヤバい

交換するとこんなにも綺麗になります
これが本来の状態です

クラッチオイルも交換
こちらもこんなにも汚いんです
劣化したオイルで作動しているので各部に負担をかけ不具合の発生を引き起こす原因となります。

たかがオイルですが、そのオイルが何事でも生命線なんです。

交換するとこんなに綺麗
ミッションを元に戻していきます
ミッション組付け後、ミッションオイルを補充
テスターを使用してクラッチのエア抜きを行います
セレスピードは完全なオートマではないのでこの様にクラッチディスクがあり、クラッチのオイルのエア抜きも必要になります

エア抜き完了後、今度は同じくテスターでクラッチのキャリブレーションを行います
これをやらないとクラッチが正常に繋がりません

キャリブレーション完了後に試運転を行います
30分くらい試運転を行い異常がない事を確認
再度テスターでもう一度クラッチ調整を行います

一応これで作業は完了、あとは32~3日ちょこちょこと試運転をして異常確認をしてお返しとなります