フィアット500 ミッション不良 クラッチベアリング大破
2023年6月16日名古屋市のH様のフィアット500の入庫です
昨日に続きまたまたミション不良、ギヤ入らずで不動
レッカー搬送されてきました。
このオーナー様も購入してまだ半年たっていないそうです
車両は昨日のフィアットと全く同じ状態
エンジンを始動するとミッションからギャラギャラギャラと金属の削れるような嫌な音がします。
そして焦げくさい臭いもしますね
これもまた定番のクラッチベアリングがダメでしょうね
ではさっそく今回も作業開始です
ミッションを降ろしました
あぁぁ~~やっぱりダメですね
クラッチベアリング大破です
跡形もなくクラッチベアリングが粉々になっています
距離はまだ50000km台ですがこんな風になるんです
問題は距離ではなく、元々の製品のクォリティ
日本ほどの製品クォリティがないので、どうしても個体によってはこの様に破損してしまうものもある。
クラッチカバーのほうもやはりダメージがあります
当然ながら破損したクラッチベアリングで押し付けられるので、クラッチカバーも削れていってしまいます。
新しいクラッチディスクとクラッチカバーに交換。
クラッチキットは常に10台分くらいは在庫ありなのでいつでもクラッチ交換できます。
逆に言うと、それだけフィアットのクラッチトラブルで入庫してくる車両が多いってことです。
クラッチベアリングも新品に交換し、クラッチフォークも交換です
ミッションケース内もきれいに清掃しデュアロジックオイルも交換してからミッション取り付けします。
ミッション組付け後、ギヤオイルを補充してテスターにてキャリブレーションを行います。
そしてエンジン始動
いやな金属音はもちろんしません
ギヤもちゃんと入ります
試運転を行い変速のスムーズさ、足回りの異音などがないかを確認
問題がないことを確認して、戻ってもう一度テスターにて診断をかけ作業は完了です。