アルファロメオ159 AT不動
2018年10月22日郡上八幡市のB様のアルファロメオ159の入庫 AT不動でレッカー搬送されてきました。 今まではDにて整備をしていたそうで、つい2年前にもAT不良になりセレのアクチュエータ―を交換したそうです。 その時点から走行はまだ2万キロしか走っていませんが再発でAT不良ということでした。 地元の自動車屋さんに出してみたもののアルファロメオなんて触ったことないみたいな感じの対応 挙句の果てにはバッテリーがおかしいからかもなどというかなり誤審 ミッション載せ替えしなきゃダメみたいなことだったらしい そこでネットにて当社を知り入庫した次第
さっそくリフトに入れ込み故障探求していきます エンジンは普通に作動してくれているのでセンサーのトラブルではなさそう。 シフトを動かしてみても作動する気配なし、というよりも動こうとはしていない。 テスターにて診断してみるとクラッチの異常などフォルトが複数拾っている この時点のでのフォルトはあまり信用できない。 何せオーナー様や初診の自動車屋さんが弄り回しているのですから。 すべてクリアーのして再度エンジン始動 シフトを操作してみる。 やはり動く気配はない。ここでもう一度テスター診断 フォルトを拾っていますね。 クラッチの異常だとさ。 試しにキャリブレーションを行ってみると、キャリブレーションができない状況とキャンセルされる。 セレのアクチエーターは2年前に新品に変わっているので、その辺りはおそらく問題はないだろう。 そうすると残るはクラッチが減っているか、センサーの不良などだ。
バッテリーを外してセレのユニットにアクセスできるようにする セレのオイルはちゃんと入っているからオイル不足によるセレの異常ではなさそう クラッチの方は?と思いタンクを開けると・・・・オイルが無い全くない。
スッカラカンだ。これでは動くはずがない オイルを補充してみるとクラッチは正常に動き出した。 原因はクラッチオイル不足。でも通常減ることが無いものがカッラポになっているということは???? 漏れがあるということか、クラッチが摩耗しているか。オーナー様と相談し、オーナー様の意向で今回はこのままオイル補充だけということになった。 正直怖いですね。キャリブレーションしてクラッチ調整し、試運転。これを3回繰り返しとりあえずは問題なく走れるように設定した。 大事にならなかったのでオーナー様は運転席のガラスレギュレーター交換をしてほしいとの追加作業をいただいた。
ガラスが動くたびにギャリギャリいっている ワイヤーがダメになる寸前だね レギュレーター交換し、こちらも問題なく作動するようになった。 オーナー様には限りなく危ういことを伝え、次にダメになったらクラッチ交換ですよと確認して納車となりました