海津市のK様のプジョー106ラリーの入庫
走行中にエンジンストールして不動になったということでレッカーで搬送されてきました。

クルマは並行車で、しかもかなりレアなエンジン積んでます。
オーナー様に色々お話をお伺いすると個人売買で購入されたそうで、足代わりに使えればということで買ったそうです。
ちなみにメインはシトロエンの2CV。
そりゃ足代わりのクルマいりますよね。

入庫後他の作業があったので、しばらく放置して試しにエンジン始動させると普通にかかる。
異音も特にはない。
??????はて?なんだろう。
しばらくアイドリングさせておくとギュルギュルギュルと異音を出し始めた。
ベルトの鳴きのような音。
そうこうするとエンジンストップ。
ジャンプスタートさせるとエンジンかかる。
これはもうベルトですね。

エンジンをよくよく見てみるとベルトが削れたカスがいっぱい散らばっている。
オルタネーターも調整があるにもかかわらずクタクタ。
さらによく見るととんでもないことを発見してしまった!!!!

なんとクランクプーリーの溝と、オルタネーターのプーリーの溝の形状が違う
こんなことあるのか?????

クランク側がリブベルトになっており、オルタネーター側がVベルトになっている。
写真で見てわかりますか?
しかも位置があっていないのでベルトが動いてしまうのでベルト自体が固定できない。
それでもってVベルトのプーリーの所にリブベルトをかけているのでベルトが削れていくのだ
どれだけ調整でベルトを張っても、張った分だけベルトが削れていく。
だからベルト鳴きをしてしまうし、オルタネーターが充電不足になりバッテリーもダメになってしまったのだろう。

オーナー様に状況を報告し、オルタネーター交換、バッテリー交換の許可をもらった。
がしかし、並行のレアなエンジンなので中古パーツもなければ、新品も国内にはない。
おそらく前のオーナー様がイジッテいるのだろう。たぶんオルタネーター自体も本来の物ではなさそうだ。

クルマ的にはS16と同じはずなのでS16用の中古パーツを取り寄せし合わせてみるも若干違う。
ステーの形状が違うせいか取付できない。
もうこうなったら仕方がない。
元のオルタネーターをバラしてケースを利用する。
新しく取り寄せたオルタ―ネータ―もバラしてケースを元の物と交換する。
プーリーは新しく取り寄せたリブベルトのプーリーに換え取付。
見事ジャストフィット、ベルトも径と溝数を合わせ国産車用の汎用品を使用
無事に完成。
エンジン始動異音もない、しばらくアイドリングしてもOKだ。
試運転してみたが違和感はない。チェックランプも点灯しないしバッテリーのチャージランプも付かない。
オーナー様に引き取りの際にその他の不具合箇所もお伝えし無事に納車することができました