アルファロメオ147 ミッション不良・不動
2020年7月6日名古屋市のK様のアルファロメオ147の入庫
初見のオーナー様です
出先で突然ミッション警告灯が点灯し、ギヤチェンジできず。
路肩に止めたまま不動になってしまったということでご連絡をいただきました。
当社に入庫したことのない車両なのでコンディションが全く分かりません
とにかく見てみないと何も言えないという状況なのでロードサービスのレッカーにて搬送されてきました。
入庫後シフトをチェックしてみると確かにNレンジのまま変わりません。
セレのポンプは動いているようなのでポンプはOKでしょう。
セレのいるのレベルもチェックしましたが問題はなさそうです。
テスターでチェックしてみるとギヤ不良・クラッチ異常と出ますね。
まずはアクチュエーターを取り外してオーバーホールしてみましょう。
ちなみに車両の走行キロは94000km
オーナー様が購入されてから40000kmは走ったということでした
その間にセレのオーバーホール等はしたことはないという。
アクチュエーター取り外しました。
分解してみると、やはりオーバーホールはしていなさそうです。
まずはオーバーホールをみます。
アクチュエーターを取り外す際に1つ気になったことがあります。
それはアクチュエーターとミッションを繋ぐシャフトからアクチュエーターがなかなか抜けなかったこと。
写真にある扇形のシャフトです
これが少しガタがあるように思います。
オーバーホールしたアクチュエーターを取り付ける際にも、普段だとすんなり入るのですが、なかなかシャフトに入りません。
何とかアクチュエーターを挿入して組み付け
試にシフトチェンジしてみるとちゃんとギヤ入りました。
1速に入り、Nレンジにも戻ります。
しかしRレンジいれてNに戻そうとした瞬間
ギヤ戻りません
Rレンジのままです
もちろんRのままなのでエンジンもかかりませんね。
これはやはり先ほどのシャフトが引っかかっているのでしょう
以前にも3速に入った途端にシフトチェンジできなくなるという事例があった
その時もシャフトが引っかかり動かなくなっていたのだ
再びアクチュエーターを取り外す
やはり引っかかってアクチュエーターが簡単に外れない
外してみるとシャフトが位置がズレたまま。
これはもうミッションオーバーホールしかない。
しかし今更147のミッションをオーバーホールするオーナー様はもういません。
なぜなら中古のミッションが安く転がっているし、コスト的なものもある。
今回もオーナー様と相談し、結果は乗換となった。
賢明な判断だと思います
ミッション不良でお悩みの方は是非ご相談下さい
できる限りのサポートはさせていただきます