フィアットHGTアバルト ミッション不良 不動
2020年9月8日三重県のT様のフィアット HGTアバルトの入庫です
突然ミッション不良により不動になったということでレッカー搬送されてきました。
クラッチペダルに張力がありません。
まったくスカスカの状態
エンジンは始動できますが、始動と同時に異音がします。
クラッチのリレーズがダメか、基本的にクラッチが摩耗しているか。
年式が年式なので両方とも交換した方が無難でしょうね。
走行はまだ89000km
とにかくまずはミッションを降ろしてみましょう。
ミッション降ろしました。
この時代のフィアットは簡単でいい。
今も簡単ですけど。
ミッションを降ろしてすぐにこれはダメだぁ~って感じです。
クラッチのベアリングは破損して大破しています。
ベアリングがダメになったままクラッチを押したので、熱をもって溶けてしまったのでしょう。
クラッチ側はどうでしょうか。
クラッチカバーには無理に押しつけられたベアリングの跡がしっかり残っていますね。
まぁそりゃこうなりますよね。
クラッチディスク自体もダメですね
交換時期です
簡単に全部ダメです
必然的に故障した感じですよ。
新しいクラッチディスク・カバーを取り付け
ベアリングも交換
もちろんクラッチレリーズも交換します。
マスターシリンダーは今回はそのまま
あとはミッションを元に戻していくだけ。
クラッチオイルのエア抜きを行い作業は完了。
ちゃんとクラッチも繋がり、ミッションも正常に動きます
クラッチペダルの張力もバッチリです。
試運転を行い違和感がないことを確認
2日くらい試運転を繰り返し問題がないこと確認してオーナー様にお渡しました。
オーナー様曰く「クラッチペダルこんなに軽いんや!乗りやすい」という感想です
そりゃあれだけ摩耗してベアリング破損したままクラッチ押し付けてたんだからクラッチペダル重かったでしょう。
これが正常な状態ですよ。
大切に乗ってくださいね。