アルファロメオ159 ミッション不良クラッチ交換

アルファロメオ159 ミッション不良クラッチ交換

2020年10月10日 0 投稿者: 迦楼羅

名古屋市のE様のアルファロメオ159の入庫です
走行中にNレンジなってしまったりすることがちょくちょく多くなってきたということで入庫してきました。

走行は84000kmです
そろそろクラッチがヤバい距離ですね。

入庫後状況確認にもかねて試運転してみます
確かにギヤの切り替わりが少しギクシャクしているのと、走行中停車すると通常だと1速までシフトは落ちるのですが、それがスムーズに1速まで落ちません。
通常時よりも2倍くらいの時間がかかり、場合によっては2速のままになってしまう。

とにかくまずはミッションを降ろしてみましょう。
クラッチ交換は必須ですからまずはクラッチを正常な状態に戻さないと話になりません。

ミッション降ろしました。
降ろす際にミッション内から出てくるクラッチの削りカスの状態であるていど想像はできますがクラッチがどんな状態かですね。

クラッチカバーはベアリングが押しつけられた跡があり削れてしまっていますね。
クラッチカバーを取り外していよいよクラッチディスクを取り外します。

あら~~やっぱりなのね
めっちゃすり減ってます
限界値を超えてますね。

これではクラッチ繋がらずに滑りますよ。
クラッチが繋がらないのでもちろんギヤも入りません
当たり前の話ですね。

 

新しいクラッチディスク・クラッチカバーを取り付け。
そしてついでなのでセレのオイルも全交換
セレのアクチュエーターも綺麗に清掃しクラッチオイルも抜き替え。

ベアリングももちろん交換です。
あとはミッションを組み付けていきます。
ミッションを組み付けしたらテスターでキャリブレーションを行います

問題なくシフトが入ることを確認
エンジンアイドリング状態で1速に入れ、そしてRに入れてみる。
シフトの切り替わりのスピードは問題なさそう。

この状態で異常コードを拾っていないかを確認
現状問題はなさそうです
試運転をしてセレモードで走行してみてシフトチェンジのタイミングをチェックしてみましょう。

以前よりは全然早くなっていますね。
試運転後もう一度テスターで診断
フォルトコードを拾っていないかを再度確認します。
オールクリアーで問題なし

あとは欲を言えばアキュムレーター等も交換したいところですが今回はここまで。

しばらく乗っていただき今後の交換を考えていきましょうということでお返しさせていただきました。
新車から13年経っていますからちょこちょこと整備は必要ですね。