アルファロメオ147 車検整備&ヘッドライト交換
2021年6月30日三重県のS様のアルファロメオ147の入庫です
車検整備のご依頼をいただきました。
初めてのオーナー様です。
ネットで当社を見つけられご来店いただきました。
今まで整備を依頼していたお辞めになったのか、輸入車の整備をしなくなったのかは詳しくはお聞きしませんでしたが行き所が無くなっていたそうです。
では早速車検整備をはじめます
基本的な油脂類は交換してほしいというオーナー様の依頼なのでエンジンオイル・オイルフィルター、セレオイル、ブレーキオイルなどはすべて交換していきます。
その他にはブレーキ系統も電気系も問題はなさそうです。
普通に車検整備を終え、あとは検査を受けるだけ。
そう、この時点までは大きな問題が発生するとは思ってもいませんでした。
車検検査を受ける前に事前にテスター場にてヘッドライトの光軸や、ブレーキの制動力等をチェックするのですが、ヘッドライトの光軸調整ができない。
ここまではよくある話でヘッドライトの中の光軸調整のプラスチックが破損していたり、ヘッドライトのレベライザーが壊れていたりとありますが、今回はそんなレベルではなった((+_+))
まずヘッドライトの調整が全くできない
とんでもない方向を照らしている
おかしいなと思いま
ヘッドライトのバルブをチェックすてみると・・・・なななななななんと!
ヘッドライトバルブがブチルゴムという粘着ゴムで固定されているだけ。
固定されていないのです。
こんなことってあるの????
これではどう頑張っても車検を受かりません
いったん自社に帰り修復できるか確認してみないといけません。
戻ってオーナー様にご連絡
見ていただいたようにヘッドライトは社外のLEDに交換されている
どこで交換作業をしたのか、どのような作業だったのかをお聞きすると
前に整備をしてもらっていた整備工場にやってもらったそう。
うそでしょ?( ゚Д゚) これプロのやった仕事なの?
小学生レベルの仕事ですよ
かんたんに言えばボンドでくっつけているだけの様なものですから。
調べていくうちにわかった。
強引に取付したのでヘッドライトの固定の金具も、中の反射軸もすべて破壊されている
通常147にはなかなか社外のLEDは装着できない
それ相応の金額がする社外品だと取付金具等が付属されているが、オーナー様に聞くとそんな高いLEDではなったそうです。
奥の穴の中にヘッドライトバルブが装着されるのですが、本来であればその周りが金属の輪になっておりアースとしての役割と、固定する役割をしています
さらにその金属が伸びてヘッドライトを反射させるようなものがついているが、それもない。
ヘッドライトの先が当たるので取り除いてしまったのだろう。
ともかくこれは修復不可能
オーナー様に連絡してどうするかを確認
選択肢は新品のヘッドライトに交換か。中古に交換
もちろん答えは中古に交換でした
ヘッドライトバルブはこのLEDは使えません。
普通のハロゲンバルブに変更です。
ヘッドライトを交換して再度光軸調整を行い何とか無事に車検はOK
しかし何とずさんな整備だったことでしょうか。
一般オーナー様たちにはわからないでしょうが、こうして整備する店が変わるとずさんな整備はすぐにバレます。
オーナー様はある程度前の整備工場さんを信用していたようでショックを受けていました。
当方も久々にこんな素人芸をする整備を見ましたよ(。´・ω・)
改めて自分自身も一つ一つ確実に整備をしなくてはいけないと反面教師で教わりました。