ルノー カングー エンジン異音&エンジンストール
2021年10月2日一宮市のU様のルノー カングーの入庫
某中古車店で半年前くらいに購入されたそうです。
がしかし、納車してすぐにエンジン異音
ドライブベルトを交換してもらったそうですが、完治せず。
そして2回目のクレーム修理を出すも、同じくドライブベルトとテンショナーを交換されたそうですが、無料ではなくしっかりと料金を請求されたそうです。
それでも直っていれば良かったのでしょうが、症状変わらず。
困ったオーナー様はネットで当社を見つけられお越しになった次第です。
ある程度オーナー様からお話を聞き状況は確認できました。
エンジン異音とは別に、エンジンストールの症状も出ているようで、ハンチングしたりして走行できなくなる時があるという。
まずはエンジン異音の原因から調べてきましょう。
オーナー様からどんな音がするか確認すると、キュルキュル音ということ
なるほど。だから前のお店さんはドライブベルト系統を交換したんですね。
という事はドライブベルトは新品になっているということ?ですよね?
エンジン始動すると確かにキュルキュルと煩い。
エンジンが暖まってくると、かなり大きな音でベルトが鳴いている。
異音がする状態で、ドライブベルトを取り外してエンジンをかけてみると
キュルキュル音はしない。
という事は交換したはずのドライブベルトが怪しい、というよりそこしか原因がない。
オーナー様の許可をいただきドライブベルト、テンショナー、クランクプーリーを交換します。
何故クランクプーリー?も?交換するの?
という疑問があるでしょう。
こんなに錆びてきていますし、クランクプーリーのダンパー。
真ん中にある黒いゴムの部分が劣化してダメになっている車両も多いので敵的な交換パーツになっています。
なのでパーツ代もそれほど高くはないです。
ドライブベルトをチェックすると、どうやらちゃんと取り付けられていないようです。
ベルトの位置がずれており、ズレていることによりテンショナーに変な圧が加わりベアリングがダメになり異音が発生したのではないだろうか。
そもそもカングーはプーリーの幅に対して、ベルトの幅が合っていない。
ベルトが少し細い感じなのでしっかりと位置合わせしないと、ベルトは振れてしまうんですね。
ドライブベルト、テンショナー、アイドラー、クランクプーリー交換後しばらく暖気させても異音はしません。
ベルトも綺麗に回っています。
さてお次にエンジン不調とエンジンストールの原因調査です。
まず気になったのはエアクリーナーからエアエレメントがはみ出ていること。
取り外してみると、こちらもやはりしっかり取り付けられていない。
右が元々のエアエレメント。
見るとエレメントのヘリが切れてしまってますね。
ちゃんとエアクリーナーに収まっていないのでこうなります。
エンジンストールの原因はスロットルボディ。
内部の基盤の接触不良でしょうか。
調子が良い時は普通に乗れますが、一度ご機嫌を悪くすると乗れたものではありません。
スロットルボディも予想よりはパーツ代は安いです。
他社メーカーに比べてもかなり良心的な金額。
という事はよくトラブルという事でしょうね。
交換後しばらく試運転等々を繰り返します。
30分以上の試運転を繰り返し再発しないことを確認。
最後にもう一度テスター診断を行いチェックをします。
フォルトが何もない事を確認してオーナー様に無事にお返しです。