フィアット500 ミッション不良 不動 クラッチ交換

フィアット500 ミッション不良 不動 クラッチ交換

2022年10月17日 0 投稿者: 迦楼羅

大垣市のM様のフィアット500の入庫です
ギヤが入らないという事でレッカー搬送されてきました。

入庫後エンジンを始動してみると、いつものような耳障りな金属音はしないので、クラッチベアリングの破損ではないのかな?
でも微かに擦れるような異音がするんですよね。

もちろんシフトを操作してもギヤは入りません。
テスターで診断してみるとやはりクラッチ異常のフォルトを拾っています。

走行も118000km台なので、まぁクラッチはどのみち交換時期ではあります
オーナー様と相談してまずはミッションを降ろしていくことにしました。

では早速作業を行っていきます
予想ではクラッチが減っているのでは?と思っているのですが、はたしてどうなんでしょうか。

ミッションを降ろしました
クラッチベアリングが破損してました
しかし今まで見てきたベアリングの破損の仕方と違い、驚きの光景を目にすることになります。

クラッチカバーにベアリングの一部がめり込んでいます
これは初めて見る症状ですね

ベアリングがめり込むほどに押し付けれていたんでしょう
しかし綺麗にめり込んでます( ゚Д゚)
まるで圧入されたかのように。

すごいですね~
クラッチが減って、ストロークが多くなり、それでもクラッチを切るためにクラッチフォークが限界ギリギリまでベアリングを押したのだけれども、クラッチが減っているのでクラッチが切れずに焼き付いたじゃないかな?

もちろんクラッチディスクも擦り減ってツルツルでした

新しいクラッチディスクとクラッチカバーを取付
本来はクラッチカバーはこういった形状です

真ん中の棒はクラッチのセンターを出すSSTです。

クラッチベアリングも交換
ミッションケース内も綺麗に清掃し、デュアロジックオイルも交換そしてミッションを組み付けしていきます
ミッション組付け後テスターにてキャリブレーションを行います

そしてエンジン始動
異音なし、しばらくアイドリングでミッションを暖め、テスターにてクラッチの調整をします

ちゃんとギヤが入りますね。
試運転して違和感などがない事を確認
問題がないようなので作業は完了ですね

限界ギリギリまでクラッチを交換しないと、結果路上などで突然不動になり焦ることになります。
できればちゃんとしたお店でチェックをして安心して乗れるようにしておきましょうね

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