フィアット500 サーモスタット交換&タイミングベルト交換
2023年9月12日大垣市のT様のフィアット500の入庫です
お電話にて冷却水の警告灯が点灯したのだがどうすればいいのかというお問い合わせをいただきました。
当社は初めてのオーナー様のようで、お話を聞いているととある量販店Bで前日にエンジンオイルを交換し、その翌日にトラブル発生したのでその量販店に電話をしたところ「輸入車なので整備できません」と断られたそうです。
はぁ?
エンジンオイルは交換してるんですよね?
しかももっとお話を聞くと車検等もその量販店Bで行っていて車検料金28万円くらいしたそうです
なのに整備できないって断られたという。
酷い話だ・・・・
金が儲かる簡単なことだけして本当の整備はできませんって頭おかしいじゃん
困ったオーナー様はネットで当社を見つけられてレッカー搬送で入庫してきたという事です。
早速原因確認をします
ラジエーターのサブタンクに冷却水なし
水を補充してみると、いつもの定番のあたりから水が漏れてきているのを確認
サーモスタットですね
いつものヒーターホースの付け根が折れてます
見た感じでは突然折れたっぽくは見えない
冷却水が漏れていた形跡があります
なのでエンジンオイル交換をした際にはすでに漏れていたはずだし、車検時にオーナー様に予防整備で提案しなくてはいけない感じだろう
新品との比較
当社ではすべて金属製になっているサーモスタットに交換します。
サーモスタットを交換しながら思った
あれ?この車走行キロ50000キロ越えてたよな?
量販店Bで車検など行っていたという事はひょっとしてこの車タイミングベルト交換してないんじゃないの?って。
サーモスタット交換して冷却水を補充する前にタイミングベルトの状態だけ確認しておこう。
タイミングベルトカバーを取り外しました
出た~~~~
やっぱりだ
どうですか!このタイミングベルトの状態
かなり危険MAXですよ
やっぱり全然見てないんですね
28万も車検代とって、なにも確認されていません
怖いなー
オーナー様にすぐに連絡して状況をお話して車を見に来てもらった
タイミングベルトの状態を見たオーナー様は愕然としていた
車検の時には何も言ってもらえなかったという事と、28万も高額な料金を支払って結果がオーバーヒートに、タイミングベルト未交換
一緒にタイミングベルト交換を行うことになりました
今回冷却水が漏れて良かったですよ
もしサーモスタットが破損していなかったら、ひょっとしたらタイミングベルトが切れてエンジン不動で廃車になっていたかもしれません。
さぁタイミングベルト進めていきましょう
もちろんウォーターポンプも交換です。
新しいウォーターポンプを取り付けしたら新しいタイミングベルトを取り付け
タイミングベルトを交換したらあとは取り外したパーツを組み付けします
やっとここで冷却水補充
エンジンをかけていない状態で漏れてこないことを確認
そしてエンジン始動
しばらくアイドリングで保持
冷却水のエア抜きを行います
エア抜き完了後、圧力テストで冷却水が漏れてこないかをチェック
問題なさそうなので試運転を行います
30分くらい走行しオーバーヒートしないことを確認
電動ファンもちゃんと回っていますし、エアコンもしっかり冷えています
戻ってしばらくエンジンを停止して放置
3時間くらいあとに冷却水の量と,再度漏れがないを確認して作業完了です。
輸入車おーなーのみなさん
どこで整備しても同じ?なんて思っていませんか?
そんなことないんですよ
痛い目を見てからの知るのもいいですが、できれば痛い目を見る前に気づきましょうね。