アルファロメオ147 エンジン不動
2019年12月16日名古屋市のK様のアルファロメオ147の入庫
走行中に異音がしてエンジンストール
その後再始動できずということで入庫してきました
お話を聞くと購入して1年ちょっとだという。
走行は96000kmそこそこ走っている車両です
でも年式に比べたら走ってないほうかも。
リフトに入れ試しにセルを回してみるが、かかる気配は無し
それよりもヤバい音がしている・・・・嫌な予感が
恐る恐るタイミングベルトカバーを取り外してみると
あぁ~~~~逝っちゃってますね
タイミングベルトが外れてしまっている
これではエンジンダメですね
中古で買った時にタイミングベルトの話は聞かなかったのか?とオーナー様に聞くと
聞いたような記憶があるという((+_+))
しかしすっかり忘れてしまっていたようで、気がつけばこんな惨事になっている。
距離的に2回目の交換時期が来ていたのだろう。
原因はアイドラーが破損してタイミングベルトが緩み外れてしまったのだろう。
アイドラーはプラスチック製なので交換時期を誤るとこんなことが起きます
アイドラーのベアリングが経年劣化でガタが出て、それでも交換しないと破損してこんなことになってしまう。
オーナー様に最近エンジン内から異音とかありませんでしたか?と訊ねると
そお言えばたまにガラガラした音がしていたかもだって。
147でエンジンオーバーホールするとかなり高額になってしまうので、正直廃車にするか、中古エンジンに乗せ換えるのが一番安いですよとご提案
有無を言わずすぐに中古エンジンに載せ替えてくださいという事になった。
載せ替えの途中工程の写真撮り忘れました
新しく載せたエンジンのタイミングベルト等を交換します
また同じようにタイミングベルト切れたりしたら最悪ですからね
新しいタイミングベルトを取付した状態
SSTを使ってしっかり交換していきます。
全てを組み付けし、冷却水を補充
その他の油脂類も全交換で新しいオイルと注入していきます。
そしてエンジン始動
綺麗に回ります
しばらくアイドリングで放置
冷却水のエア抜き、作業の際使ったボルトやマフラー等に塗ったスプレーグリスが焼けて2~3分くらいはモワモワと白煙が出ます
それが過ぎると異臭もなくエンジンが暖まったくる
ヒーターもちゃんと暖かくなり冷却水のエア抜きもOK
数日試運転し、異常や異音違和感がないことを確認して作業は完了です
これでしばらくは安心して乗れるのではないでしょうか
次はちゃんとタイミングベルト交換してくださいね