フィアット500 リアブレーキシリンダー交換
2020年4月17日大垣市のO様のフィアット500の入庫です
ブレーキオイルが減るということでご来店いただきました。
オーナー様がタイヤ交換した際にブレーキオイルを少し補充をしたらしいのですが、それから1か月くらいでブレーキの警告灯が点灯し、見てみたらブレーキオイルタンクの量が半分くらいになっていたということです。
その場で目視でタイヤ周りを見てみると、リアのブレーキ周りにオイルが漏れている形成があります。
即入院でお預かりとなりました。
ブレーキなのでこのままお返しするのはあまりにも危険です。
早速リフトに入れブレーキ周りのチェックをします。
走行はまだ70000km台です。
がしかし年式的に初期のモデルなのでゴム類が硬化したり、劣化している可能性もあります。
ドラムブレーキを分解しました
逆光でわかりにくいですね・・・・
ブレーキシリンダーがこんな状態になっています。
カップのゴムが硬化してしまいズレてブレーキオイルがダダ漏れです。
フィアット500の1.2はリア側のブレーキはドラム式なので年式が古い車両や、過走行車は要注意です。
車検時や点検時は大丈夫でも警告灯などが点灯した場合は速やかにチェックをしてもらいたいですね。
左が古いパーツで、右が新品です。
ゴムの硬さが全然違います
弾力があり気密性ももちろん違いますよね。
今回はオーナー様が早くに入庫していただいたのでブレーキのライニングまでは交換しなくてもよさそうな感じ
でも整備士的には本当は交換したいのですが・・・・
オーナー様の金銭的なものもあるので今回はそのまま。
漏れが酷い車両になるとライニングにオイルはしみこみ剥離している個体もあります。
そうなるとリア側のブレーキが片効きなどの症状になり
冬の凍結路面や、高速走行時だとスピンする可能性も出てきますのでご注意ください