アルファロメオ147 ヘッドガスケット交換&タイミングベルト交換
2020年5月26日不破郡のU様のアルファロメオ147の入庫です
以前にラジエーター漏れでオーバーヒート気味になって修理をした車両です。
その際にヘッドガスケットもヤバいかもしれないですね。という話をしていた。
そして半年くらい過ぎたくらいに車検等を行った時にエンジンオイルに予想通り冷却水が混じっている感じなっていた。
オーナー様の曰く毎週冷却水を補充しているということだった。
まぁ間違いなくヘッドガスケット抜けてますよね。
オイルのフィラーキャップもピーナッツクリームのようになったものがベットリと付着している。
車両の価値を考えると修理に10万以上かかりますからどうするか冷静に判断してくださいと、一度お車をお返しした。
それからまたしばらくしてオーナー様からご連絡をおいただき「やはり直して乗りたい」という旨をお聞きし今回の入庫に至ったのです
冷静に考えれば廃車なのだが、そこまでしても乗りたいという気持ちが良いですね。
1.6のエンジンですが、回りが良く気持ちよく走ってくれます。
というわけでヘッドガスケット交換始めます。
走行は81000kmなので前々から2回目のタイミングベルト交換の時期ですよとアナウンスしていたので、それも合わせての作業になります
まぁヘッドガスケット交換なのでタイミングベルト交換も必須なんですけどね。
まずはタペットカバーパッキンを取り外しました。
カムシャフトの周りはオイルが冷却水と混じり色が変色しています。
タペットカバーパッキンも硬化しており、オイル漏れもひどい感じです。
取り外していくパーツを手際よく作業しシリンダーヘッドを取り外す状態になりました。
シリンダヘッド取り外しました
いや~ガスケットいかれてますね。
おそらく4番の辺りで抜けているのでしょう
4番シリンダーのピストンヘッドだけ色が違います
新品ヘッドガスケットを乗せるとこんな感じになります
そしてシリンダーヘッドを乗せたらタイミングベルトを取り付けていきます。
もちろんウォーターポンプ等も交換ですよ
あっ、エンジンオイル・オイルフィルターも新品に交換ですよ。
エンジンオイルを1Lいれ、手回しでエンジンを数回転させます
そこでまたエンジンオイルを抜き取ります
中に残っている冷却水と混じったオイルをできる限り抜き取ります。
それが終われば、新しい冷却水を入れエンジン始動です。
無事にエンジンもかかり異音や不具合もありません。
しばらくアイドリングさせて冷却水のエアを抜きを行います。
その後試運転
気持ちよく加速し、エンジンの周りが良いことも確認
これで無事に乗れるのではないでしょうか。
今後も大切にしてあげてくださいね