フィアット500 クラッチ交換&スターター交換&タイミングベルト交換
2020年6月10日多治見市のS様のフィアット500の入庫です
中古車でご購入されたばかりだそうです
しかしスターターから異音がするということと、タイミングベルト交換を行ってもらっていないということでした。
車両自体はかなり安かったそうですが、結果としてそれらを整備していくとちゃんとした専門店で購入した方が得だったと思います。
これは毎回思いますが、目先の車両金額の安さに皆さん惑わされてますね。
ではさっそく作業開始です
まずはタイミングベルト交換から行います
今現在の走行キロが91000kmなので2回目のタイミングベルト交換時期を迎えている感じですね。
タイミングベルトカバーを取り外してタイミングベルトを確認すると
やはりベルトはピシピシです。
ホントに入庫してよかったですねと言いたくなるくらいヤバい状態。
ウォーターポンプも取り外すして交換します
前回の交換した形跡から見るとSST等を使わずに作業した感じです。
ベルトの張りや、位置わせの合いマークがしっかりとつけられていました。
タイミングベルト交換終了です
1時間30分くらいで作業完了
エンジンを始動させ問題ないことを確認し、冷却水のエア抜きは後程として、このまま次はクラッチ交換等に移ります。
ミッション降ろしました。
スターターを回した後にギャーという音が頻繁にしています。
クラッチ自体はまだ問題ないと思いますが、スターター交換とフライホイールを交換するのでクラッチも必然的に交換となります。
クラッチディスクはやっぱりまだイケそうでした。
でも擦り減ってきている部分のあるので10万キロ目前の車両としてはこんな感じでしょうね。
フライホイールはスターターと噛み合うので、異音が出ている以上歯車の欠けや、摩耗が予想されるのでセットで交換になります。
特にアイドリングストップ装着車はダメになり率がかなり高いです。
新品のフライホイールとスターター
新品は綺麗でいいですね~
クラッチも交換です
クラッチベアリング&クラッチフォークも交換します
フィアットの場合クラッチフォークは交換必須です
もちろんデュアロジックオイルも交換です
ここまでやって交換しないなんてあり得ませんからね。
そしてミッションを取り付けします
ギヤオイルなども交換しすべて組み付けたらテスターにてキャリブレーション
そしてしばらくアイドリングで放置
冷却水のエア抜きを行い、その後試運転します。
ギヤがスムーズに切り替わることを確認、スターターからの異音もありません。
加速感が良くなりましたし、始動性がアップしています。
ここまでやれば安心して乗れるのではないでしょうか。
その他にも少し気になった部分があったのでオーナー様にお伝えし、今後の整備予定として考えていただくようにお願いをしておきました。