アルファロメオ ブレラ ミッション不良 不動
2020年12月3日一宮市のN様のアルファロメオ ブレラの入庫です。
走行中にNになってしまい不動になりDにレッカー搬送されたそうです。
そしてそこでオーナー様は驚くべき一言をDのメカ?フロントマン?から聞くことになります。
「うちでは直せません」・・・・・・・???? はぁ?
ここDですよね?
正規の看板上げてますよね?
直せないってどういうこと?
ってことになり、困ったオーナー様はネットで当社を見つけられてご連絡をいただきました。
すでに保険のレッカー搬送を使ってしまっているので無料のロードサービスは付けない状態。
幸いに現在はD入庫後、ギヤは通常の状態に戻っているということだったので、オーナー様は自走でDから脱出。
そのまま当社までお越しになる計画でしたが一宮から当社まで来るには大きな川を3本越えなければなりません。
橋のど真ん中で不動になってしまったりしたらもう最悪です。
その恐怖に耐えれなかったオーナー様は木曽川を超えたところで断念。
再び保険のロードサービスを使い当社まで搬送されてきた次第。
それにしても酷いのはDの整備レベル
最早その辺の修理工場よりもレベルが低い
プライドもなければ、誇りもない。
オーナー様からの問診で、クラッチは100%ダメだろう。
走行は110000kmを越えているからよく今まで頑張った方だろう。
あとはセンサー系統も怪しいが、まずはクラッチを正常の状態に戻さないと正確な判断ができない。
ということでまずはミッションを降ろしてクラッチ交換を行うことに。
クラッチのカスがポロポロと落ちてくる。
クラッチカバーもかなり削れてきてます。
クラッチオイルも量がかなり減ってしまっているし、色も真っ黒になっている。
セレのオイルもかなり汚れてますね。
おそらくは今まで1度も交換してはいないだろう。
ミッションケースを綺麗に清掃して、新しいクラッチベアリングを取り付け。
その際についでなので各所のパーツも交換しておきます
プラスチックパーツなので経年劣化で硬化しているので交換した方が安全です。
クラッチディスクとクラッチカバーも交換
やはり綺麗な状態は良いですね~
クラッチオイルもタンク内を清掃し、オイルを抜き替えます。
セレのオイルもタンクを清掃して、オイルを抜き替え
両方とも新しいとこんなにもきれいなんです。
対比してもらうとよくわかると思います。
ミッションを組み付けし、テスターにてキャリブレーション。
普通にギヤは入るようになった。
試運転をしてみるが問題はなさそう。
あとはオーナー様と相談してついでなので各センサーも交換することになった。
走行中に不動になる恐怖を味わったことのある人はわかると思いますが、あの状況には2度となりたくないと思うはず。
なのでセンサーもパーツ代は高額なのだが、安心を最優先すると交換が望ましいですね。
センサー交換後も試運転を繰り返し、特に問題もなさそうなので無事にオーナー様にお返しすることができました。
オーナー様からはミッションの切り替わりの違いに喜びの声をいただきました。
また何かございましたらお気軽にお声掛けください