フィアット500　ミッション不良　クラッチ交換

岐阜市のF様のフィアット５００の入庫です。
ギヤがどこにも入らなくなり不動という事でレッカー搬送されてきました。

中古車店で購入され1年くらいだそうです。
購入後まだ5000ｋｍくらいしか乗っていないとのことでした。

基本的にこの手イタフラ車をその辺の知識のない中古車店で購入すること自体が危険ですね。

入庫後ギヤを入れてみると入りませんね。
シフト自体は動こうとしているのですが、クラッチが押せない感じ
これはまたあれですね。

走行はまだ60000ｋｍ台なのですがミッションを降ろさなくてはいけませんのでクラッチ交換も行います。

ではではさっそく作業行っていきます。

あぁ～もうどれだけのフィアットをミッションを降ろしただろうか。
使う工具も、取り外していく順番もしっかりと頭の中にインプットされており、我ながら手際の良さに惚れ惚れしてしまう(ー_ー)!!

てなことであっという間にミッション降ろしました。
いや～フィアットは簡単でいいですね。
楽チンです。

ミッションケース内はクラッチのカスでドロドロ

クラッチカバーはベアリングが押しつけられた跡がくっきり
気になるクラッチの方はというと

こんな感じ
やはり60000ｋｍ台なのでクラッチ自体はそれほど減ってはいません。
まだまだ使える状態ですが、ミッションを降ろしたついでなのでクラッチを交換しないという選択はあり得ません。

交換しないともったいないですよね。
そしてギヤが入らない原因はこれです。

クラッチフォークです
引きの写真では原因分からないと思いますが、寄ってしっかりとみてみると。
折れてます
何故に折れる。こんなところが折れるなんてと思う方もいるでしょうが、フィアットあるあるです。
よくあるトラブル。
500だけではありません。パンダもプントもみんなダメ。

クラッチ・クラッチカバーを新品に交換。
そしてついでにデュアロジックオイルも抜き替えます。

クラッチフォークも新品に交換し、クラッチベアリングも取り付け
あとはミッションを元に戻していくだけ。

ミッション取り付け後、テスターにてキャリブレーションを行います。
問題なくギヤ入りますね
ちゃんとシフトチェンジしています
当たり前ですけどね。

最後に試運転を行い変速等に違和感がないか確認
異常がないことを確認して作業は完了です。