アルファロメオ ブレラ ミッション不良 不動
2021年3月1日名古屋市のI様のアルファロメオ ブレラの入庫
不動という事でレッカー搬送されてきました。
オーナー様からお電話をいただきブレラが不動で困っているという。
詳しくお話をお聞きすると
昨年11月末に某中古車販売店Cネットさんで購入をされたそう。
納車後3日でミッション以上警告灯が点灯。
さらに1週間後にはNレンジに戻る症状でいったん販売店に相談。
クルマを預け修理をしてもらったそうです。
直ったということで引き取りに行き乗って帰る途中で症状再発。
そのまま再度入院
センサー類を交換したという事で直ったといわれ引き取りにいくも症状変わらず。
年が明けて騙し騙し乗っていたらついに不動になったそう。
そのまま販売店に再度入庫
その後音信不通になり、オーナー様が電話すると決定的な一言が・・・・・
「もうこれ以上はうちでは直せない。原因がわからない」と言われたそうだ。
あまりにもひどい話だ。
結果的には壊れたままのクルマを購入させられ、最終的にはギブアップを言われる。
そんなこと言われたらオーナー様はどうすればいいんだ
まったく理解できない。
責任というものはないのだろうか。
困ったオーナー様は電話にて当社に相談され
当社にてお預かりすることとなった次第です。
驚きの話はさらに続き
どうやらその販売店が修理に出していた整備工場がホンダのDだったそうです。
ホンダのDにアルファロメオが直せるわけないだろうが・・・・
納車整備等もそのホンダの整備工場で行っていたようで、いったい何を整備してどこをチェックしていたのだろうか。
恐ろしい話だ
レッカー搬送してきたレッカー屋の子も笑っていた
「ホンダでアルファロメオが直せるわけないですよね」って
その通りです。
入庫後原因はすぐにわかりました
クラッチ逝ってます。
走行は64000km台
早いっていえば早いかもですが159やブレラでは不思議なことではありません。
オーナー様の許可をいただきミッションを降ろしていきます。
ミッション降ろしました
クラッチベアリング等はまだ大丈夫そう
クラッチカバーとクラッチディスクは・・・
さて予想通りなのでしょうか
じゃ~~ん
ダメですね
クラッチディスクはズルズルです。
もう完全に滑ってますね。
そしてクラッチオイルも、セレオイルも酷い
これで納車点検したというのだから本当に恐ろしいです。
セレオイルの関しては量もかなり少ないし、汚れも酷い。
クラッチオイルもセレオイルも綺麗に抜き替え
ついでのパーツも交換してオーバーホールです。
どうですか?これだけ色が違うんですよ。
これが正常な状態です。
そしてクラッチも新品に交換
クラッチディスク、クラッチカバー、クラッチベアリング全部交換
当たり前ですけどね。
あとはミッションを元に戻していくだけ。
ミッション取付後にテスターにてキャリブレーション。
そしてエンジン始動
ちゃんとギヤ入りますね。
試運転しても問題なし
シフトチェンジもスムーズです。
試運転後にもう一度テスターにてキャリブレーションを行い作業は完了。
無事にオーナー様にお渡しすることができました。
いや~久々に恐ろしい話を聞きましたね。
いや、でもそうでもないか?
ちょくちょくある話です
みなさん輸入車はちゃんとした整備屋さんで直しましょうね