フィアット ニューパンダ パワステモーター交換

フィアット ニューパンダ パワステモーター交換

2022年2月2日 0 投稿者: 迦楼羅

一宮市のK様のフィアット ニューパンダの入庫です
パワステが警告灯が付き重ステになったり、ミッション異常警告灯が点灯するという事でご相談を受けました。

オーナー様のお話をお聞きしていると当社にお越しになる前に他店様で見てもらっていたそうです。
しかし連絡が全くなく半年以上が経過したという事でネットで当社を見つけらご来店になったようです。

ニューパンダのパワステ系のトラブルは非常に多い事例です
だいたいニューパンダを降りるきっかけになるのはこのトラブル。
188系のプントも同じですね。

現在も500などでもトラブルは起きています。

フィアットのパワステは油圧式ではなく 電気式いわゆるモーターなんですよね。

ハンドルの奥にモーターがあり、そのモーターが駆動することによりステアリングを補助してます。

原因はこのモーターを駆動させるためにあるアングル角センサーや、中にあるリレー。

ハンドルの切れ角によりモーターを駆動するのでステアリングがどれだけ切れているかを知る必要

がある。

それを感知するのがアングル角センサー

このセンサーがおバカになっていると常に重ステ状態や、異常な切れ角の信号送り許容範囲を超えたCPUが危険を察知、警告灯の点灯となる。

海外ではこのアングル角センサーも部品として出ているのだが、日本では供給なし

昔は海外から取り寄せもできましたが車両が古いので今や探すのも困難です。

よって最終的な方法は中古パーツで交換

しかしトラブル事例が多いので中古パーツも底をつき始めており、なかなかパーツも見つからないのです。

でもとあるルートで何とか中古パーツ確保

とうことで交換作業始めます

エアバックやステアリングホイールやらとにかくすべて取り外していきます

ニューパンダは500に比べたら作業はしやすいです。

 

奥に見えるお弁当箱みたいなものがパワステモーターの基盤

 

取り外すとこんな感じ

面倒だし、重たいし、運転席は狭いし作業中小言が絶えません。

取り外したらすぐに新しい中古パーツを取付します

すべて元に戻したらテスターにてキャリブレーション

ステアリング角の0°調整を行います

これをしないと交換しても結果、センサーがアングル角を正確に感知しないので意味がありません。

キャリブレーション後試運転を行います。

警告灯が点灯しないこと、重ステにならないことを確認

デュアロジックも正常に作動しています

オーナー様に連絡して経過報告

ついでにデュアロジックオイルも交換ということでデュアロジックオイルも交換します。

前の整備工場さんで一度デュアロジックオイルも交換しているようなので量は適正値入ってますね

でも汚れがね。

これだけ酷使されているんですね。

デュアロジックオイルも交換し、またまたキャリブレーションを行います

最終の試運転を行いギヤの変速も問題ない事を確認して作業完了です