アルファロメオ159 ATバルブボディ交換

アルファロメオ159 ATバルブボディ交換

2023年12月6日 0 投稿者: 迦楼羅

滋賀県のT様のアルファロメオ159の入庫です
ATの変速ショックがひどく 2→3、3→4に変速する際に酷い変速ショックがあるということです。

クルマは3.2LのQシステム
定番のATトラブルですね

原因はATバルブボディ内の電磁バルブの不良
冷間時は正常に作動している電磁バルブが、ATFが高温になってくると不具合を起こし変速ショックをおこす

困ったことにアルファロメオではこの電磁バルブ単体での部品供給を行っていないこと
バルブボディASSY交換になってしまう

もちろんASSYになればかなりの高額になるのでほとんどのオーナー様があきらめになる。

しかし同じ部品をシトロエンやプジョーなどは部品を供給しているので、少し前までならばシトロエン・プジョーのほうから部品を取り寄せて交換することができたんですけどね。

結局バルブボディをバラシての交換になるのでそこそこ工賃が高くなってしまいます

そこで中古のミッションからバルブボディを抜き取り移植する方法が一番安くなる

中古パーツを使うリスクは最悪は症状が変わらないかもしれないということ。
もともと定番トラブルの症状の部品の場合、取り外したパーツも同じような症状になっていたりする。

リスクは伴うがそのぶん安く済む

ではさっそく作業です
まずは不具合があるバルブボディを取り外します

スペースがないのでメンバー等を取り外さないと作業ができません

これが取り外したバルブボディ
電磁バルブが複数付いているのがわかりますね
この複数ある電磁バルブの1個~2個がダメになっています

新しく中古の電磁バルブを取り付けして、ATFを補充
メンバー等を取り付けして試運転を行います
最低でも30分以上走行しないと症状が出ない症状なのでしばらく試運転を行うのですが
今のところは大丈夫そうですね

このまま1週間くらいは試運転を繰り返し状況を確認していきます
問題がなければオーナー様にお返しですね