ルノー カングー タイミングベルト切れ エンジン載せ替え
2022年2月21日岐阜市のH様のルノー カングーの入庫です
エンジン不動という事でレッカー搬送されてきました。
オーナー様曰く、セルは回るけど始動しないという
いつも整備している工場さんはお手上げでルノーはわからないと言われたそうです。
ともかく入庫してもらい状況を確認してみることにしました。
入庫前にセルは回ると聞いていたので、燃料ポンプか、クランク角センサーがダメなのかな?なぁ~んて簡単に考えていたのですが、そんな甘いものではなった。。。。
搬送されてきてすぐにイグニッションをONにしてみるが、ヤバい音がする( ;∀;)
これはダメなやつだ。
セルは回っているのは間違いないが、音が完全に圧縮のない音がする
間違いなくタイミングベルトが切れている音だ。
いや~これは大事になるなぁ~
リフトに入れタイミングベルトの状態を確認してみましょう。
うぉぉ~やっぱり切れてますよ
もう最悪です((+_+))
完全に重整備ですよ
そもそもタイミングベルト交換をちゃんとしたところで行っていない感じですね。
お決まりの合いマークが印されてる。
正確にはタイミングベルトは切れていない
タイミングベルトが外れているのだ。
原因はこれ、ウォーターポンプが抜け落ちている。
焼き付いて滑落したのか、ウォーターポンプがベアリングが大破して外れてしまっている。
さあどする?オーナー様
まずはオーナー様に状況報告
そしてどうするかご相談。
選択① 諦めて廃車で車を買い替える
選択② エンジンオーバーホールして復活させる
選択③ エンジン載せ替えで復活させる
この3つの提案の中から選択をしていただくしかない
当社も忙しいので何日も悩まれても困るので1日考えてもらう事に。
そしてオーナー様の出した選択は
③番のエンジン載せ替えで復活!でした。
エンジン載せ替えといっても新品だとクルマ買えるくらい高額なのでもちろん中古で、そこそこの物を探してほしいとのこと。
簡単言いますがそう簡単には中古エンジンだって出てこないんですよ。
でも見つけました
当社の独自ルートで56000km走行の中古エンジンをお値打ちに仕入れました
これがその中古エンジン
載せ替える前にタイミングベルト、ウォーターポンプ、各種補機類などこの状態で出来ることを先に処置しておきます。
そして元のエンジンをミッションごと降ろします。
そしてミッションとエンジンを切り離して新しいエンジンと合体させます。
ここまでくればもう簡単
あとはまた車体に戻すだけ
えっちらおっちらと黙々と作業をするだけ。
配線も元通りに綺麗に取りまわしていきます。
すべて元通りに組み付けしたら、エンジンオイル、ミッションオイル、冷却水を補充
そしていよいよエンジン始動させます。
ブォォ~ン!かかりました~~
まずは一安心
しばらくアイドリングで放置
冷却水のエア抜きを行い大丈夫になったらエンジンを止めて、エンジンオイルを抜き取ります。
馴らしと汚れや不純物が混じっていると嫌なので、載せ替えすると一度エンジンオイルはすぐに交換しちゃいます。
そしてオイルフィルターもここでも交換して、新しいエンジンオイルを補充
エアコンのガスをチャージして再度エンジン始動
問題なく静かにエンジン回ってます
さすが50000kmのエンジンだ。
テスター等でフォルトを消去
あとは2~3日試運転を行い問題がなければ作業完了となります。