フィアット500 ミッション不良 クラッチ交換
2023年11月6日岐阜市のH様のフィアット500の入庫
ミッショントラブルで不動
レッカー搬送で入庫してきました
オーナー様のお話をお聞きすると、最近ヤフオクで購入された車両だと言うこと
買ったばかりの1週間くらいは普通に乗れていたそうですが、しばらくするとギヤ抜けが多くなり、そしてすぐに不動になったという
エンジンを始動するとキリキリキリという金属が擦れる嫌な音がします
そして焦げ臭い異臭も。
これは間違いなくクラッチベアリング破損しているでしょうね。
以前にも記載したかもしれませんが、毎日非常に多くの電話がかかってきます
そのほとんどが初見のお客様
そしてお話の内容の9割が他社や、個人売買、ヤフオクなどで購入した方です
大体が不動やシフト不良、エンジントラブルなどで、結果整備などを行っていくと普通にちゃんとした専門店で購入した方がトータルで安くて安心だったという事ばかりです
人誰しもパッと見の金額に心を奪われます
「安い!」って思ってしまうんですよね
安いものには訳があるんですよね
当社の中古車はちゃんとイタフラ車なのに保証もついていますし、何よりも当社はしっかりと整備して直します
売りっぱなしの逃げ商売はしていませんからね。
その差ですね。
ミッションを降ろしました
やはりベアリング大破してます
粉々ですね。
これではギヤは入りません
おそらくヤフオクで出品していた方はわかってて出品しているものと思います
こうなるかなり前からギヤ抜けの症状は出ていたはずで、何度もキャリブレーションや整備工場に入庫はしているはず。
ほら、もうベアリングが焼け切っているでしょ
破損したベアリングを取り除くとこんな感じ
クラッチホークまで熱で曲がり始めています
そして熱で溶けたプラスチック類が辺りに飛散してます。
クラッチカバーもこのように削られてしまってます
クラッチディスクもツルツル
距離的にここまでクラッチが減る距離ではないですが、クラッチベアリングの破損によりクラッチホークの動きが悪くなり、クラッチがきれいないのにシフトチェンジの信号がデュアロジックから送られてくるので無理やりにクラッチを切ろうとして動くので、ベアリングを無理やり押しつけクラッチを切る、そしてクラッチを繋げるを繰り返し、クラッチは摩耗がひどくなり、クラッチベアリングも無理やり押しつけられるのでクラッチカバーとの接点で熱を持ってしまってダメになるって感じですかね。
クラッチホーク、クラッチディスク、クラッチカバー、クラッチベアリングなどクラッチ周り総交換です。
デュアロジックオイルも抜き替えして綺麗にしておきます
あとはミッションを組み付けし、テスターにて距離部レーションをおこない試運転。
静かでいい加速です
スムーズに変速もしてくれますね。
戻って再度テスターにて調整を行いオーナー様にお返しをします
オーナー様から全然違う車になった、めっちゃ乗りやすくなったと喜び声もいただきました。
これからフィアットライフを満喫してください